首都圏での中学受験生は過去最多を更新中
5人に1人が中学受験生!
首都圏模試センターによると
首都圏の中学受験生は
2023年に52000人を上回り
過去最多となりました。
首都圏では
小学生の5人に1人
が中学受験生
となっています。
中堅校でも高倍率
世間一般では、
「御三家」「早慶」といった
有名難関校を中学受験と結びつけるのが一般的です。
こういった有名難関校の問題は非常に高度で難しいのは
誰でも予想がつくかと思います。
ただ、一方で、
中学受験のボリュームゾーンは
「中堅校」といわれる学校です。
こういった中堅校は
非常に志望者も多く、
倍率が10倍を超えることも
珍しくありません。
かつては中堅校だったけれど、
最近ではもう難関校としての
立ち位置を確立している学校
も少なくなく、
中学受験の勢力図は、
刻々と変化をしています。
戦略がしっかりしていれば全敗は防げる
中学受験をする御家庭という観点でみると、
数年単位で多くのお金と時間を投じるので、
「できるだけ成功確率をあげたい」
「第一志望高に受かってほしい」
と切に願っておられます。
講師としては
すべての御家庭が笑って受験を終えられるようにしたいですが、
「何かしらの予想外・失敗」
を伴うのが中学受験の世界です。
特に、
すべての受験校に不合格となってしまう
「全敗」は最も避けたいシナリオの1つかと思います。
非常に心配になった親御さんも多いかと思いますが、
長年中学受験指導に携わり、
「全敗」の御家庭を多く見てきた立場からすると、
「全敗」は戦略で避けることができる
ということです。
「これをやってはいけない」
という基本的戦略を守っていれば
全敗を避けることができますし、
もっといえば
成績は大きく飛躍して
数段上の志望校に合格することが可能です。
というのも、
受験勉強は小さい努力の積み重ねであり、
難関校に合格している生徒こそ、
当たり前のことを当たり前にやっている
からです。
中学受験をこれから始める御家庭に読んでほしい
受験に限らず
人生は
「もっと早く知っておけばよかった・・・」
と思うことの連続かと思います。
それが趣味やライフハックのちょっとした知識
であれば被害は少ないですが、
中学受験は
数年という短い間の勝負なので、
「もっと早く知っておけばよかった」
が合否を分ける致命傷になりかねません。
この記事では、
長年中学受験のご家庭を見ている私が
「受験前から知っておいてほしい」
というポイントを厳選してお伝えいたします。
中学受験をするにあたって準備すべきこと【子供編】
中学受験をするからといって変わったことをするわけではない
中学受験への準備という話題で
いきなり話のはしごを外されるような結論になってしまいますが、
中学受験を始めるからといって
「学校で扱わないような難しい問題集を買う」
「先取り学習を詰め込む」
「ひとまず塾に通う」
といった
変わったことを始めるべきではありません。
むしろ、
「当たり前なことを当たり前にできているか?」
を確かめるべきなのです。
というのも
難関校に合格する受験生は
「当たり前なことを当たり前に続けている」
からです。
当たり前のことを当たり前にやるだけ
中学受験への準備という意味で
できていてほしい当たり前とは以下のことです。
・毎日一時間以上机に集中できる
・自然と勉強する習慣がある
・小学校で習った項目を完璧にできる
現状、中学受験勉強を始める前であれば
この三つをできているかを確かめましょう!
小学校範囲の学習を完璧にしよう
先ほどのチェックポイントの中で
特に気を遣っていただきたいのは
「小学校の学習範囲を完璧にする」
ということです。
中学受験を始めるにあたって、
多くのご家庭のカウンセリングを行ってきましたが、
「小学校の学習範囲がおぼつかない」
という受験生は非常に多いです。
体感だと7割程度です。
小学校の学習範囲があやふやで
より高度な学習を先取りすれば
「吸収しきれないこと」
は容易に想像がつくでしょう。
おすすめテキストはこちら
いきなり難しい問題に取り組むのではなく、
小学生が
苦手かつ基本的な範囲
について
できているかをまず確かめましょう。
以下は中学受験を始めるにあたって
できておいてほしい単元を
コンパクトにまとめた
おすすめ問題集です!
「これは苦手」
という単元はもちろん
「あやふやかも・・・」
という単元については
スムーズにできるかどうか
確かめていきましょう。
にがてたいじドリル算数編
にがてたいじドリル国語編
学年別に苦手な人が多い単元がまとまっています!
中学受験をするにあたって準備すべきこと【親編】
中学受験に関して情報収集を進めよう
中学受験の準備として
お子様は
・毎日一時間以上机に集中できる
・自然と勉強する習慣がある
・小学校で習った項目を完璧にできる
を行っていきましょう。
では、
親御さんは何を準備すればよいでしょうか。
親に求められるのは、
お子様をプロデュースする力
です。
中学受験の学習範囲自体を親が教えられることも
1つの重要なスキルですが、
小六に近づくにつれ
中学受験特有の専門知識が要求されるようになります。
一定の理解は必要ですが、
学習そのものは
受験塾や家庭教師に任せていくことになります。
親に必要なのは
学習プランや受験校のリサーチ、学習コンテンツの管理
です。
集団塾で勤めていた際には
多くの受験生のご家族と
コミュニケーションをとってきました。
「塾にまるなげ」
という親御さんも少なからずいらっしゃり、
受験校や学習プランについては
ほとんどご存知ないという状態でした。
志望校とそれに伴うモチベーション管理は
家庭に依存するものです。
親御さんがどれほど深く中学受験について
情報収集を進め
戦略を練っているかで
受験の結果は180度かわってきます。
「これをやってはいけない」を避ければOK
このように書くと
受験戦略というのは非常に高度な情報に聞こえますが、
「これをやってはいけない」
というNG要素を
取り除いていけば自然と最適化されます。
成功パターンは様々ですが、
失敗パターンは共通しています。
最もコスパ良く正確な情報を仕入れる方法
受験戦略について
最もコスパ良く、
情報を仕入れる方法は
「受験指南本」を読むこと
です。
中学受験界で
第一線で活躍している先生方の考えや情報を
知ることができます。
おすすめ受験指南本
中学受験について右も左もわからないという方
にはこちらがおすすめです!
学校情報は年々変化するので、
受験勉強を始めた時点から常に情報をチェックしておきましょう!
中学受験をするにあたって準備すべきこと【家族編】
家族間で受験の方向性を合意する
中学受験は数年単位という長い戦いになります。
受験が佳境に近づくにつれ
どの家庭でも
親子喧嘩や夫婦喧嘩が発生するでしょう。
それ自体が悪いというわけではありませんが、
受験に関して避けるべきは
「根本的な価値観の相違」です。
教育観は個人の人生に依存しやすく
学力がわかりやすく伸びない状態だと
「私はそもそも~~と考えいた」等
根本的な価値観の相違が表出してきます。
受験を始める前に、
具体的に一家の受験の方向性を一致させておきましょう。
日常生活そのものを勉強に変えていく
中学受験は一般的には小学校四年生
はやければ低学年からその準備をし始めます。
勉強というと最終的には机に座って行うものになりますが、
お子様がまだ小さい段階では
「具体的体験」こそが後の学習に活きてきます。
可能な限り、
日常生活の中に学習を取り入れていきましょう。
例えば、家から最寄り駅までの距離と歩く速さの関係を調べてみたり、
博物館に週末でかけてみたり、
家庭にあるもので軽い化学実験を行ったり等の工夫です。
合格をゴールにしない
中学受験では合格をゴールにするのではなく、
勉強する過程を楽しんだ方が、
結果的に合格も手に入ります。
苦しい戦いをなるべく+に捉えて
親、子供、講師一体となって
受験を乗り越えていきましょう。