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【中学受験】桜蔭中学校 国語 令和01年度(2019年度)解説【解説講義をユーデミーで販売中】「ゴリラからの警告(山極寿一)」「神に守られた島(中脇初枝)」

この記事書いた人

神泉忍(かみいずみしのぶ)

出身大学:慶應義塾大学
略歴:大学時代から中学受験国語の指導に携わる。
アルバイトでありながら、
オリジナル教材の作成や有名校の過去問研究に精を出し、
校舎の国語授業の満足度ランキング一位を獲得する。
その後、
本業の傍ら中学受験国語についての
情報発信やプライベートレッスンを事業として展開。
日々、精進中。
※名前はビジネスネームです。

目次

令和01年度(2019年度)データ

大問1

出典「ゴリラからの警告(山極寿一)」
問題文難易度 標準(通年比)
設問難易度 難(通年比)
文字数 約2000文字(※設問文込み)

大問2

出典「神に守られた島(中脇初枝)」
問題文難易度 やや難(通年比)
設問難易度 標準(通年比)
文字数 約6800文字(※設問文込み)

塾長 神泉忍

大問1,2共にやや難易度が高めの年でした。

令和01年度(2019年度)論説について

論説と随筆の中間のような文章でした。
食事というごく当たり前の現象を筆者なりに分析に深い考察を加えていくという内容でした。

桜蔭定番の「本質論」です。

パッと見なんともないような事象でも
「深い思索」「深い洞察」
を経ることで「豊かな気づき」を得ることができるという内容。

過去19年で類似のテーマが多数出題されています。

水色の部分がそれです。

✔物質的な価値よりも精神的な価値が大事

✔深い洞察により本質に気付くことができる

✔常識を疑え

こういったテーマを
手を変え品を変え出題しているのが
桜蔭の論説です。

このレジュメは私の受講生に配っているものです。
桜蔭国語はクセが強いので、
テーマ的な理解を深めることで
初読の文章を「予想の想定内」にすることができます。
⇒このレジュメをゲットできる講座はこちら

令和01年度(2019年度)小説について

戦時中の沖縄の話で、生き残った特攻兵の気持ちを読み解かせる問題でした。
人物関係が複雑で、小説全体の象徴的表現の意味を読み取らせるなど、
「the 桜蔭」といった重厚な小説です。

一方で、描かれているテーマはありがちなものでした。
戦争の映画やドラマ、漫画を観ているとよくある描写なので、
受験生のリテラシーによって多少読みやすくなったかもしれません。


令和01年度(2019年度)の注目問題はこれだ

令和01年度(2019年度)の注目問題はこちら。

大問1問3

この設問のポイントは、
「設問文の捉え方」によって出来上がる答案が変化するということです。
桜蔭国語の問題の解答例が塾ごとに割れていることが多いですね。
桜蔭国語はそもそも設問をどう捉えるか、そしてそれをどう言語化していくか
という過程を総合的に試されるから、そういった現象が起こるのです。

桜蔭国語の誤った勉強法は、
「模範解答を見て点数をつけるだけ」
というものです。

模範解答それ自体ではなく、
解答が作成された過程に注力して、演習を積む必要があります。
桜蔭国語では、徹底した論理思考で解答を作成することを意識しましょう。
以下に解答と解説を載せておきます。
その他の問題の解説は講義動画(60分)で視聴が可能です。

経済が発達している現代において、人間は、自分が自由に使える時間を多く確保しようとしている。しかし、人間として生きる以上、時間は必ず他者とつながっており、自分のためだけに時間を使うことはできない。(解答例1)

人間は、生活のあらゆることを他者と協力して行う必要がある。自分を最優先にするのではなく、他者の考えや行動にあわせて社会を成り立たせる。時間は必ず他者とつながっており、自分のためだけに時間を使うことはできない。(解答例2)

以下講座のレジュメの解説より引用します。

「わかりやすく説明しなさい」という設問指示の捉え方によって答案の作り方が変わる設問であった。
2つの解答例を示したが、どちらで記述しても、難易度がさほど高い設問ではなかった。
 解答例1は、傍線部周辺の論理関係をわかりやすく説明するという方針で作成している。
こちらでは傍線部と対比関係にある※1部分を利用して答案を作成している。
「現代社会では各人が自分の時間を求めている(※1)」↔「時間は必ず、他者と共にある(※2)」
という対比関係を答案に記述していく。
 解答例2は、傍線部の内容を具体化することによってわかりやすく説明するという方針で作成している。
傍線部の前段に、人間社会における生活の様子が記述されている。
これらをまとめ、生活する上で、他者と協力し、他者に合わせる必要があると筆者は説明している(※3)。
 解答例1、2ともに、※2の「時間が必ず他者とつながっている」という表現を利用している。「必ず」という表現は非常に強い表現であり、それだけ筆者が力説している内容だから、答案に盛り込む必要がある。また、「自分のために時間を使おうとする」↔「自分のためだけに時間を使うことはできない」という対比軸も解答例1、2ともに盛り込んでいる。

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✔レジュメ合計26枚(カラー版14枚/モノクロ版14枚)

受講生の声(前年まで)

2020年度保護者

どの塾の解説よりも充実していました。国語専門の先生ということで、塾のフォローアップや過去問添削など大変お世話になりました。

2021年度受験生

動画で解説を見られるので、効率的に過去問演習を進められました。
色分けされたプリントがとても使いやすかったです。

2022年度保護者

豊富な情報を効率よく学習できるように仕組みを作って下さっておりましたので大変重宝しました。

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