この記事書いた人

出身大学:慶應義塾大学
略歴:大学時代から中学受験国語の指導に携わる。
アルバイトでありながら、
オリジナル教材の作成や有名校の過去問研究に精を出し、
校舎の国語授業の満足度ランキング一位を獲得する。
その後、
本業の傍ら中学受験国語についての
情報発信やプライベートレッスンを事業として展開。
日々、精進中。※名前はビジネスネームです。
令和04年度(2022年度)データ
大問1
出典「僕たちはどう生きるか 言葉と思考のエコロジカルな転回(森田真生)」
問題文難易度 標準(通年比)
設問難易度 標準(通年比)
文字数 約3000文字(※設問文込み)
大問2
出典「そらのことばが降ってくる 保健室の俳句会(高柳克弘)」
問題文難易度 易(通年比)
設問難易度 標準(通年比)
文字数 約5900文字(※設問文込み)

大問1,2共に標準的な難易度でした。


令和04年度(2022年度)論説について
論説と随筆の中間のような文章でした。
食事というごく当たり前の現象を筆者なりに分析に深い考察を加えていくという内容でした。
桜蔭定番の「本質論」です。
パッと見なんともないような事象でも
「深い思索」「深い洞察」
を経ることで「豊かな気づき」を得ることができるという内容。
過去19年で類似のテーマが多数出題されています。
水色の部分がそれです。
✔物質的な価値よりも精神的な価値が大事
✔深い洞察により本質に気付くことができる
✔常識を疑え
こういったテーマを
手を変え品を変え出題しているのが
桜蔭の論説です。
このレジュメは私の受講生に配っているものです。
桜蔭国語はクセが強いので、
テーマ的な理解を深めることで
初読の文章を「予想の想定内」にすることができます。


令和04年度(2022年度)小説について
非常に読みやすい小説でした。
年頃の男の子が自身のコンプレックスを受け入れ、
友情を育んで行くというストーリーです。
また、俳句という文芸が登場している点も桜蔭らしいです。
「登場人物のアイデンティティ形成」
「言葉を介して成長する」
物語の主要テーマはこの二点です。
今年度の小説についても、
過去
桜蔭が出題してきたテーマと
強い類似性が見えるものでした。
過去桜蔭が「アイデンティティ」
を題材に出題し文章は以下です(ピンクの部分)。
小説も桜蔭の出題はクセが強い。
過去問演習の大切さが伺えます。




令和04年度(2022年度)の目玉問題はこれだ
令和04年度(2022年度)の目玉問題(難問)はこちら。
大問1問6
論説の最後の問題。
本文に明示されていない内容を答えさせる高度な設問でした。
桜蔭の難問のパターンとして、
「本文に明示されていない内容を書かせる」は定番です。
令和03年度(2021年度)の最後の問題もそうでした。
戦い方としては、論理的推定を行い、
根拠が掴めるのであれば、書く。
思い浮かばないのなら、無理に記述しないということです。
それか一文のみ書きましょう。
むやみに書いても、
全く内容がともなっていなければ0点になってしまいますから。
大問2問5
論理の穴埋めではないが、
読み取り範囲が広範だったので、難しかったです。
「出るのを待っていた」という文学的表現
をどこまで客観的に説明できるか、という趣旨の設問です。
表現が思い浮かばないとしても、
「こんな感じ」というぼんやり解答案を思い浮かんだ人が多いはず。
論理の穴埋めのように「全く思い浮かばない」という状態ではないので、
「ひとまず書き始める」という対処が有効な策になります。
大問2問6
こちらも問5と同様に
「言語化の難しさ」
と
「読み取り範囲の広範さ」に難易度がある。
ただ一方で、部分点を取るのは非常に簡単だった。
解答要素の片方は比較的思いつきやすいので、
それを書いて部分点をゲットというのが現実的な対応となる。
あとは、解説講義を聞いて、深い読解を学び、論理思考を鍛えましょう。
単に当たった外れたではなく、
本来あるべき「読み取り」と「記述」の姿を学ぶことが大事です。
そうすると思考の精度が上がっていきます。
私が目指す桜蔭の解説講義の目的の1つは
「思考の精度の向上」です。
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