この記事書いた人
出身大学:慶應義塾大学
略歴:大学時代から中学受験の指導に携わる。
アルバイトでありながら、
オリジナル教材の作成や有名校の過去問研究に精を出し、
校舎の国語授業の満足度ランキング一位を獲得する。
その後、
本業の傍ら中学受験についての
情報発信やプライベートレッスンを事業として展開。
日々、精進中。※名前はビジネスネームです。
当サイトではアフィリエイトプログラムを
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本文の読み方には二種類ある
作者と対話する
国語の問題において
本文の「作者」が最重要の存在です。
だから、「作者のイイタイコト」
を丁寧に読み取りましょう。
この考え方は半分合っていて半分間違っています。
なぜなら、
国語の問題は
「文章の切り抜き」という形で
出題されることがほとんどだからです。
作者からすれば、
「文章の切り抜き」
をされた時点で
自分のイイタイコトは十分に読み手に伝わらない、
というのが本音でしょう。
出題者と対話する
国語の問題において、
「作者」と同じくらい、
あるいは
それ以上に意識しなければならないのが
「出題者」の存在です。
「出題者」と対話する
という意識を持たなければ
国語で
安定的に
高得点をとることはできません。
出題者の存在を意識せよ
国語においては出題者が絶対
この問題については
諸説ありますが、
国語の読解問題においては
「出題者が絶対的な存在である」
とあえて言ってしまいます。
それくらい
「出題者」に気持ちを向けてあげなければいけません。
どういう見方をしても
最終的に問題を作っているのは「出題者」
正解の解答を作っているのは「出題者」
合格不合格の最終判断を下すのも「出題者」
だからです。
「作者が絶対的だ」
と考えて問題者を作っている出題者がいたとしても
結局、
その問題を作っているのは「出題者」なので、
やはり
「出題者が絶対」
なのです。
何を試したいのかを見抜く
「出題意図」
という言葉を
受験勉強をしていれば
一度は耳にしたことがあると思います。
他科目に比べ
「出題意図」
という考え方は国語においては特に重要です。
なぜなら、
国語は他科目に比べ
「何が正解か」という論点において
「出題者」の存在
が非常に強く影響しているからです。
本来は、
作者が情報発信として書いた文章を加工して
読解問題に作り変えているので、
「出題意図」を見抜かなければ
あてっずっぽうな解答を作ってしまいます。
これは特に
「記述問題」に顕著な傾向です。
例えば
本文中の対比構造を見抜くことが出題意図の場合
記述の解答内には「××ではなく○○」
という否定構文を盛り込むことが重要になります。
(字数制限や本文のニュアンスで盛り込むべきではない時もありますが)
選択肢問題とて同様です。
出題者が何でひっかけようとしているか、
という「出題意図」が頭になることで
飛躍的に正当率が向上します。
作者が自分の文章の読解問題に困惑する理由
作者は国語の問題として文章を書いていない
時たま
「作者が自分の文章が使われた読解問題で満点がとれなかった」という議論
がわきおこります。
「作者は国語の問題として文章を書いたわけではない」
ということがこの問題の原因になります。
「出題者」は基本的に
「言い換え関係」
「対比関係」
「因果関係」
という着眼点で文章を選出します。
言い方を変えれば
「言い換え関係」
「対比関係」
「因果関係」
がちょうどよく登場している文章を選んだにすぎないのです。
では、作者は
「言い換え関係」
「対比関係」
「因果関係」
を意識して文章を書いていたのか?
というと必ずしもそうではありません。
出題者と目線を合わせる方法
最短で強力なメソッド
結局は
「出題者と同じ目線」
をもっているかどうか。
この点が国語読解においては重要になります。
最も簡単で強力な方法をお伝えしましょう。
「コアフレーズ」の徹底暗記です。
コアフレーズ130個を暗記する
出題者が
意識的に目を向けているフレーズ
が存在します。
それが「コアフレーズ」です。
私がそういった
「コアフレーズ」
を体系化しました。
覚えるべき「コアフレーズ」
は130個です。
読解コアフレーズ130個一覧
「接続語」パート
【帰結】だから 従って よって それゆえ そのため すると
【逆接】しかし だが でも ところが にもかかわらず が けれども
【並列】また そして そのうえ さらに しかも
【対比】一方 もしくは あるいは それに対して
【列挙】第一に・第二に・第三に 最初に・ついで・最後に まず・つぎに・さらに
【換言】すなわち つまり 要するに むしろ
【例示】例えば とくに とりわけ
【理由】なぜなら というのは
【転換】さて ところで では
【結論】いずれにしても やはり
「評論用語」パート
抽象⇔具体
一般⇔特殊
絶対⇔相対
本質⇔現象
理性⇔感性
客観⇔主観
本音⇔建前
概念
観念
逆説(パラドックス)
皮肉
ジレンマ
「助詞」パート
【順接】ので/から
【逆接】のに/けれど/ても
【主語・定義】は/が
【同類・並立・強調】も
【強調】こそ
【類推・限定・添加】さえ
【類推・例示】でも
【類推】すら
【限定】しか
【限度・類推】まで
【程度・限定】だけ
【例示】など
「助動詞」パート
【受身・尊敬・自発・可能】れる/られる
【使役】せる/させる
【希望】たい/たがる
【断定】だ/です
【様態・伝聞】そうだ/そうです
【推定】らしい
【意思・推量・勧誘】う/よう
【推定・たとえ・例示】ようだ(です)/みたいだ(です)/ごとし
【打消意思・打消推量】まい
【打消】ない
【過去・完了・存続・確認】た
【丁寧】ます
「呼応の副詞」パート
【疑問】なぜ~のか。/どうして~だろう。
【たとえ】まるで~ようだ。/ちょうど~ようだ。/さも~ようだ。/あたかも~ようだ。
【仮定】もし~ならば/たとえ~ても/仮に~ても/いくら~ても
【願望】ぜひ~たい。/どうか~ください。/どうぞ~ください。
【否定】決して~ない。/必ずしも~ない。/とうてい~ない。/全く~ない。/少しも~ない。
【推量】たぶん~だろう。/おそらく~だろう。/きっと~だろう。
「その他の重要表現」パート
【譲歩構文】<なるほど/たしかに/もちろん/むろん>+<しかし○○/でも○○/だが○○/であるが○○等>
【否定構文】××ではなく○○/××ではなく、むしろ○○
【二重否定=強い肯定】○○ではないということはない
【その他重要表現】
・本質的に○○/本質は○○
・○○といっても過言ではない
・一般的に
・特に
・そもそも
・このように
・昔(かつて)は~&今(現代)は~
このコアフレーズ
がなぜ重要でどういう意味を持つのか。
それを「徹底暗記」することが
国語読解力をあげる最短最強の方法になります。
私が国語を教える時は
このコアフレーズ
を徹底暗記することから始めてもらいます。
それをしなければ
読解に必要な素地ができあがりません。
国語講師や出題者といった
「国語に関わる人間」
がどうしても注目してしまうフレーズを
徹底的に頭にたたき込むのです。
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「読解コアフレーズ」の徹底理解と暗記を目指した講座
上述した
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サマリーレジュメ8枚(カラー版4枚/モノクロ版4枚)
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「読解コアフレーズ」レクチャーの詳細
イントロダクション
【無料公開パート】本講座のコンセプト
【無料公開パート】本講座の学習方法
【無料公開パート】学習の原則「ゼロベース展開」
【無料公開パート】「ゼロベース展開」=「記憶」+「理解」
「暗記の程度」と「記憶の負荷」の関係性
なぜ練習でできているのにテストで良い結果がでないのか
出題者のフィルターを知る
部分読解(虫の目)と全体読解(鳥の目)
マーキング概論
1前提
2マーキング大別と特性
3マーキングテクニック編
4メモ書き編
5構造ノート編
マーキング各論
指示語
接続語
評論用語
助詞
助動詞
副詞の呼応
その他の重要表現
実践演習
論説文3題
説明文3題
物語文3題
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