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【中学受験国語】読解の訓練も暗記から始まる

この記事書いた人

神泉忍(かみいずみしのぶ)

出身大学:慶應義塾大学
略歴:大学時代から中学受験国語の指導に携わる。
アルバイトでありながら、
オリジナル教材の作成や有名校の過去問研究に精を出し、
校舎の国語授業の満足度ランキング一位を獲得する。
その後、
本業の傍ら中学受験国語についての
情報発信やプライベートレッスンを事業として展開。
日々、精進中。
※名前はビジネスネームです。

目次

算数も国語も暗記から始まる

九九をなぜ暗記させられるのか

算数では「九九の暗記」をさせられます。

暗記をさせられている段階では
「何のためにやっているのか・・・」
と疑問をもつ小学生が少なからずいるかもしれまん。

しかし、
振り返ってみるとどうでしょう。
「もし九九の暗記がなかったら」
算数の問題、解けないですよね?

一説では、
「九九の暗記」が分岐点となり
算数の得意、不得意がわかれていくと言われています。

算数を解くには「暗記」が必要と、
先生も生徒も保護者も知っているはずなのです。

最低限の暗記がなければ良質な読解を実践できない

では、国語はどうでしょう?

「漢字」「語彙」はみな暗記します。
暗記をしなればどうにもならないとすぐにわかるからです。

しかし、
「読解」は?

「読解にも暗記が必要」
かつて国語指導で生計を立ててきた人間から
国語指導のプライドにかけてお伝えします。
「読解にも暗記は必要」です。

「九九」を知らなければ
あらゆる計算問題が手詰まりになるように
「最低限の暗記」がなければ正確な読解はできません。
ただ読書感覚で読むのならば不要でしょう。
しかし、入試は違います。
(「最低限の暗記」ができていればより良質な読書も可能になります)

私は、「読解コアフレーズ」の徹底暗記から教える

大手塾では漢字と語彙しか暗記させられない

大手塾において
「読解のための暗記」
が徹底指導されているところはないと思います。

なぜならカリキュラムに組み込まれていないからです。
大手塾はアウトプット(演習)を時間割通りに回すことに精いっぱいです。
現場に立てば、
「演習をさせて、解説をする」
これだけで授業時間が終わりになること
は全ての講師が実感しています。

最近では四谷大塚のテキストも改訂され、
さらに「難易度の高いアウトプット(演習)」に時間を使うようになってしまいました。

読解指導では暗記が軽視されすぎている

「読解指導における暗記」
がなぜ軽視されているのか?
上述したように、
塾のカリキュラムが「アウトプット(演習)偏重」であること
は1つの要因です。

もう少し正確に言えば、
私がこれから紹介する
「読解コアフレーズ」がテキストにはしっかり載っているのです。

ただ、
その「コアフレーズ」を「徹底暗記」させる講師がいない。
もしくは、
「徹底暗記」させる仕組みが存在しないのです。

大人にとっては当たり前?

いよいよ今回のコラムの核心です。

私が
「読解コアフレーズ」と称する130個の言葉を一覧化しました。
まずはこの「コアフレーズ」を見て、親御さんはどう感じるでしょうか。

読解コアフレーズ130個一覧

「接続語」パート

【帰結】だから 従って よって それゆえ そのため すると 
【逆接】しかし だが でも ところが にもかかわらず が けれども
【並列】また そして そのうえ さらに しかも
【対比】一方 もしくは あるいは それに対して
【列挙】第一に・第二に・第三に 最初に・ついで・最後に まず・つぎに・さらに
【換言】すなわち つまり 要するに むしろ
【例示】例えば とくに とりわけ
【理由】なぜなら というのは
【転換】さて ところで では
【結論】いずれにしても やはり

「評論用語」パート

抽象⇔具体
一般⇔特殊
絶対⇔相対
本質⇔現象
理性⇔感性
客観⇔主観
本音⇔建前
概念
観念
逆説(パラドックス)
皮肉
ジレンマ

「助詞」パート

【順接】ので/から
【逆接】のに/けれど/ても
【主語・定義】は/が
【同類・並立・強調】も 
【強調】こそ
【類推・限定・添加】さえ
【類推・例示】でも
【類推】すら
【限定】しか
【限度・類推】まで
【程度・限定】だけ 
【例示】など

「助動詞」パート

【受身・尊敬・自発・可能】れる/られる
【使役】せる/させる
【希望】たい/たがる
【断定】だ/です
【様態・伝聞】そうだ/そうです
【推定】らしい
【意思・推量・勧誘】う/よう
【推定・たとえ・例示】ようだ(です)/みたいだ(です)/ごとし
【打消意思・打消推量】まい
【打消】ない
【過去・完了・存続・確認】た
【丁寧】ます

「呼応の副詞」パート

【疑問】なぜ~のか。/どうして~だろう。
【たとえ】まるで~ようだ。/ちょうど~ようだ。/さも~ようだ。/あたかも~ようだ。
【仮定】もし~ならば/たとえ~ても/仮に~ても/いくら~ても
【願望】ぜひ~たい。/どうか~ください。/どうぞ~ください。
【否定】決して~ない。/必ずしも~ない。/とうてい~ない。/全く~ない。/少しも~ない。
【推量】たぶん~だろう。/おそらく~だろう。/きっと~だろう。

「その他の重要表現」パート

【譲歩構文】<なるほど/たしかに/もちろん/むろん>+<しかし○○/でも○○/だが○○/であるが○○等>
【否定構文】××ではなく○○/××ではなく、むしろ○○
【二重否定=強い肯定】○○ではないということはない
【その他重要表現】
・本質的に○○/本質は○○
・○○といっても過言ではない
・一般的に
・特に
・そもそも
・このように
・昔(かつて)は~&今(現代)は~

こちらを見て
「あれ知ってて当然じゃない?」
と思った親御さんも多いかと思います。

体系的に知っていなくても
大人であれば感覚的に知っている内容ではあります。

実を言うと講師を始めたての頃は
「なぜなら」「要するに」「しかし」
などの基本的な接続詞は小学生にも周知の知識だと思っておりました。

実際に指導をしてみてその認識の甘さに気付きました。
小学生にとっては
当たり前の知識ではないのです。

「逆接の接続語?」
「因果関係?」
「譲歩構文?」

読解コアフレーズについては
「???」
となっている小学生がほとんど
です。
特に
「勉強始めたての小学生」
「国語が苦手な小学生」

こういった論理的な言葉について
理解がないと考えた方がよいです。

「読解コアフレーズ」によって出題者の視点を手に入れる

筆者と対話するだけでは不十分

読解コアフレーズを知ることで
「本文を論理的に読む素養ができる」
という状態が達成できます。

しかし、
読解コアフレーズの暗記の目的は
「本文を正確に読む」だけにあらず。

「出題者がどう文章を読んでいるか」
という視点を手に入れる学習でもあるのです。

国語の読解試験の目的は
「論理的に読むことができているか」であり、
「読書ができるか」ではありません。

オーバーに言えば
「出題文」はただの飾りです。

「論理的に読めているか確かめるためにちょうどよい文章」を使った
というのが「出題文」の位置づけです。

もちろん、「出題文」自体が受験生へのメッセージになっていたり、
社会の状況を反映している、ということもあります。

ただそれは発展的な話です。
偏差値60以上を取れるようになってから考えればよいことでしょう。

「出題意図」という言葉を脳に焼き付けてください

話を戻しましょう。

結局、国語読解は、
「出題者の心理」が分からなければ
高得点は望めません。

「譲歩構文が読めているか試したいから傍線を引いた」
「対比を使ってほしい記述問題を作った」
「言い換え関係を見抜いてほしいから抜き出し問題を作った」
これが、出題者の心理。

つまり、「出題意図」です。
「出題意図」を抜きに解答を作っている状態では、
本当に出題者が望む解答をアウトプットできません。

よく、出題文の作者が当該問題を解いて解けない
ということが国語では話題になります。

これは興味深い事例ですが、
事の真相は
「出題者の目線」が作者と食い違っていた
ということです。
作者は何の気なしに文章を書き、
そこにたまたま「因果関係」「言い換え関係」「対比関係」等が生じた。
そういった論理関係は作者にとって無意識の領域だったのです。
その無意識の領域を「出題者」が意識的に切り取った。
ということです。

ひとまず、
国語読解においては
「出題意図」がすべてです。
「出題意図」という言葉を
常に脳に焼き付けて読解ができているか
これによって点数が全く変わってきます。

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イントロダクション

 【無料公開パート】本講座のコンセプト

 【無料公開パート】本講座の学習方法

 【無料公開パート】学習の原則「ゼロベース展開」

 【無料公開パート】「ゼロベース展開」=「記憶」+「理解」

 「暗記の程度」と「記憶の負荷」の関係性

 なぜ練習でできているのにテストで良い結果がでないのか

 出題者のフィルターを知る

 部分読解(虫の目)と全体読解(鳥の目)

マーキング概論

 1前提

 2マーキング大別と特性

 3マーキングテクニック編

 4メモ書き編

 5構造ノート編

マーキング各論

 指示語

 接続語

 評論用語

 助詞

 助動詞

 副詞の呼応

 その他の重要表現

実践演習

 論説文3題

 説明文3題

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また、コラムにて国語の本質についてお伝えできればと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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