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中学受験の作文で頻出テーマは?学習計画についてもプロ講師が解説します。

中学受験の作文で頻出テーマは?学習計画についてもプロ講師が解説します。
目次

中学受験作文の頻出テーマは?

この記事でわかること

  • 中学受験作文で頻出のテーマと難易度
  • 中学受験作文の出題傾向
  • 最新の中学受験問題から演習にぴったりの問題をピックアップ
  • 東京都の公立中高一貫校作文試験の対策法

当サイトはアフィリエイトプログラムを使用しています

こんにちは、中学受験作文プロ講師の神泉忍です。今回は「中学受験作文の頻出テーマ」という内容をお届けしたいと思います。

この記事書いた人「神泉忍」について

  • 2013年から10年以上中学受験指導に携わる
  • 2017年からは、オンライン指導とオフライン指導を並行して実施する私塾を開設
  • 国語と作文指導が専門
  • 中高一貫校専門作文添削塾を運営中 
    • 私がマンツーマンで添削指導
    • 入会金や教材費は一切不要
    • 全国の中高一貫校の過去問に対応

中学受験(公立中高一貫校受検)の作文試験において頻出なテーマを、客観的な過去問分析によって紹介します。さらに

  • 基礎レベル/標準レベルで分けた過去問題の紹介
  • 難しいテーマを出題する学校への対処法

など、10年以上、中学受験作文に関わってきた知見をもとに、最新かつ本質的な情報をお届けしていきます。

全国約130校のデータを元に解説します

今回の作文問題の分析元は、みくに出版社から発売されている「公立中高一貫校適性検査問題集」となります。通称「銀本」です。事実を元にしているので、

  • なんとなく「これが出る」
  • なんとなく「これが難しい」

といった紹介はしないので、ご安心ください。

塾長 神泉

私は、手に入る銀本はすべて入手し、過去問分析を徹底的におこなっています。

中学受験作文の出題データ

中学受験作文の出題データを

  • 文字数制限
  • 読み取りの性質
  • 出題テーマ

という3つの観点からご紹介します。

文字数

全国133の作文を出題する中学受験の文字数制限の分布は、こちらになりました。

  • 100文字以下:13校
  • 100〜199文字:17校
  • 200〜299文字:21校
  • 300〜399文字:9校
  • 400〜499文字:38校
  • 500〜599文字:13校
  • 600〜699文字:13校
  • 不明:9校

こちらのグラフからわかる通り、作文という科目を小学生に課す場合、およそ「400文字程度」が多いということがわかります。原稿用紙一枚分の文量です。

出題タイプ

問題のタイプは、こちらになります。

  • 文章読解
    • 国語と同様に文章を読み解いた上で、作文を書く問題
  • 資料分析
    • 文章ではなくデータ(グラフや表、アンケート結果など)を分析して、作文を書く問題
  • 課題文&資料なし
    • 設問文のみで構成される問題で、作文を書くにあたって読み解かせる文章や資料がない問題

設問の難易度としては、「課題文&資料なし」タイプの問題が最も簡単です。次に「資料分析」タイプの問題、最も難しいのは、「文章読解」タイプの問題です。文章読解は、文字のみから読み取る必要があるので、国語の力も試されます。

出題テーマ

今回の本題の出題テーマの分析はこちらになります。

  • 総合的な学習
    • 街づくりや学校運営、地域問題などを包括的に含んでいるジャンルになります。小学生が取り組みやすい難易度に設定されているジャンルです。
  • その他のジャンル
    • 総合的な学習以上に、専門性をもった出題ジャンルとして記載しています。文章や資料によって難易度は変化し、小学生に取り組みやすい難易度の学校もあれば、高難易度の学校も含まれています。

6割以上の学校が「総合的な学習」をテーマにした作文を出題しています。

総合的な学習とは、「小学校の学活のようなもの」で下記のようなテーマが出題されます。

  • 学校の委員会運営
  • 発表のスピーチ原稿作成
  • 標語やスローガンについて
  • 地域のボランティア活動

小学生が取り組みやすい日常的な話題が扱われ、背景知識が不要で、純粋に作文力を試されるようなテーマです。

逆に

  • 環境問題
  • 情報化社会
  • 社会学
  • 国際問題
  • 哲学
  • 芸術

といった分野は、専門性や「話のわかりにくさ」「抽象度の高さ」により、難易度は難しくなります。

どんなテーマだと難しい?

難しいテーマその①哲学系&言語論

難しいテーマの一つ目が、「哲学&言語論」系です。抽象的な話になることに加え、そういった話題に触れたことがないと文章で述べられている内容もわからなくなってしまいます。東京都公立中高一貫校の作文問題は、「哲学&言語論」から非常に多くの出題が見られます。逆に言えば傾向がわかりやすいので、その分野の知識を強化することで文章の読み取り精度は高くなります。

塾長 神泉

私の添削塾では、作文に加えテーマ解説も行っています。

難しいテーマその②IT系

難しいテーマの二つ目が、「情報化社会&IT化」にまつわるものです。インターネットにまつわる話題は、トレンドなので解きやすいようにも思えます。

しかし、受検作文で語られるインターネット系の話題は、「インターネットに対して批判的」なものが多いです。そういった文章は、インターネット登場以前以後の比較を前提としています。ただ、インターネットネイティブな現代の小学生にとって、インターネットの登場により何がどう変わったのか、実感がないでしょう。

そもそも日常的にインターネットやパソコンを使わない小学生も多く、とっつきづらい話題になってしまいます。

難しいテーマその③芸術系

難しいテーマの三つ目が、「芸術系」にまつわるものです。芸術といっても現代のポップミュージックやマンガ、アニメといった大衆エンタメではなく、文芸や伝統芸能といった古風なテーマで出題されます。

エッセイテイストの文芸論などは、非常に読みづらいと言えるでしょう。東京都の令和6年度の問題では、日本の伝統舞踊に親しんだエッセイが出題されていました。

こういった芸術論ですが、話の方向性は似ています。

  • 実利より本質
  • 結果ではなく過程
  • 物質より精神

こういった話にだいたいなっていきますので、知識としてたくわえていくと良いでしょう。

塾長 神泉

添削をしていて「テーマそのものがわかっていないな」と感じた時は、作文のアドバイスではなく、テーマをまず解説するようにしています。いくら作文力があってもテーマがわからない場合、いい内容は書けないです。

取り組みやすいテーマは?

「総合的な学習」は取り組みやすい

  • 学校の委員会運営
  • 発表のスピーチ原稿作成
  • 標語やスローガンについて
  • 地域のボランティア活動

こういった中身を扱う「総合的な学習」テーマの作文は非常に取り組みやすいです。「総合的な学習」をテーマにした作文の特徴は以下の3つです。

取り組みやすいテーマの特徴①

特徴の1つ目は、「実体験を伴っている」ということです。学校行事や地域の活動を小学生であれば、実際に体験しています。作文をより書けるようにするという意味で、学校の委員会活動や地域の行事に積極的に参加してみると作文のネタがたまります。小学校6年生からでも全く遅くありません。具体性のある話を展開するには、実際に体験していればこの上ないですし、学校側もそういった積極性のある生徒を求めています。

取り組みやすいテーマの特徴②

特徴の2つ目は、「日常的な話題である」ということです。環境問題や情報化社会は日常に近い話題ではありますが、抽象度が高いです。哲学や芸術に関しては、その分野に明るい小学生は稀でしょう。それに対して、「総合的な学習」は日常的でイメージがしやすいです。

取り組みやすいテーマの特徴③

特徴の3つ目は、「専門的な話題にはならない」ということです。環境問題、科学、哲学、どのテーマでも多少小難しい話になってしまいます。それに対して「総合的な学習」であれば、難しい話にはなりません。出題形式が複雑になるケースはありますが、内容に専門性はありません。

テーマ別の勉強法は必要?

この記事を読んでいる方のいだいている疑問は、「テーマ別学習必要?」というものだと思います。具体的に解説します。

【結論】東京都以外であれば不要

結論として、テーマ別の学習は、「東京都の公立中高一貫校以外」を受検するのであれば、重要度は低いと言えます。出題されるのは、小学生が日常的に親しみのある話題であり、知識として何かを知っていなければいけないわけではありません。東京都以外の学校であれば、「作文力」を鍛えることで合格点を狙えます。

塾長 神泉

私の添削塾では、1つの作文に対して、約20分のオーダーメイド添削動画をお送りしています。

逆に言えば、東京都の公立中高一貫校は、「作文力」に加えて、多少の知識対策が必要です。東京都の学校では、以下のテーマが頻出です。

東京都公立中高一貫校の作文で頻出のテーマ

  • 言語論
    • 分節化・言霊の力など
  • 哲学
    • 常識を疑うこと・逆説についてなど
  • 芸術論
    • 日常と非日常の対比など

このように書くと小難しいですが、説明すれば問題なく理解できる話題です。論説や説明文は、頻出テーマを知識として吸収しておくことが大切です。ひたすら文章の演習を積むよりも、知識学習として一気に覚えた方が早いです。

こちらは、論説文の頻出テーマを小学生にわかりやすく説明しているテキストです。以下が収録されているテーマになります。

  • 資本主義
  • 個人主義
  • メディア論
  • 文芸論
  • グローバル化

など、多種多様なテーマをわかりやすく解説しています。

塾長 神泉

私の添削を受講しつつ、こちらのテキストで知識を深めるのがおすすめです。

中学受験作文

【基礎編】最新問題厳選

<初級レベル>問題1テーマ:校外学習

あなたは、校外学習で自然観察に行くことになりました。観察したことについて、あとでクラスで発表する予定です。分かりやすい発表にするために、あなたなら、校外学習に何を持っていけばよいと考えますか。持っていくとよいと考えた理由を含めて四百字以上五百字以内で書きなさい。(宮城県仙台二華中学校)

<初級レベル>問題2テーマ:学級活動

あなたは、学級での話し合いで司会の役割をすることになりました。いろいろな意見が出てきたとき、意見をまとめていくために、あなたなら、どのようなことに気をつけて話し合いを進めればよいと考えますか。理由を含めて四百字以上五百字以内で書きなさい。(宮城県古川黎明中学校)

<初級レベル>問題3テーマ:総合的な学習

小学校六年生の時の総合的な学習の時間で、あなたはどのような体験や学習をしましたか。また、その中であなたが新たに身に付けたこと、または考えたことは何ですか。次の条件①〜⑤にしたがって書きなさい。※ 総合的な学習の時間は、学校によっては「〇〇タイム」「〇〇学習」「総合」のように名前を付けていることがあります。

〈条件〉

① 自分の体験や学習を通して具体的に書くこと。

② 新たに身に付けたこと、または考えたことを書くこと。

③ 内容のまとまりごとに段落を分けること。

④ 文章は、一行二十字の原稿用紙に二十行以上、二十五行以内で書くこと。

⑤ 原稿用紙には題名を書かないで本文から書き始めること。
(秋田県立大館国際情報学院中学校)

<初級レベル>問題4テーマ:中学校生活で大切にしたいこと

あなたは、中学校生活で友達とおたがいに成長していくために、どのようなことを大切にしていきたいですか。次の条件①〜⑤にしたがって書きなさい。

<条件>

① 学習活動、係活動、委員会活動、学校行事、放課後の活動(習い事やスポーツ少年団の活動など)を通して、これまで自分が努力した経験を書くこと。

② ①をもとにして、これから大切にしていきたいことを書くこと。

③ 内容のまとまりごとに段落を分けること。

④ 文章は、一行二十字の原稿用紙に二十行以上、二十五行以内で書くこと。

⑤ 原稿用紙には題名を書かないで本文から書き始めること。

(秋田県立横手清陵学院中学校)

<初級レベル>問題5テーマ:読みたい本

四月から始まる中学校生活をじゅう実したものとするために、あなたはどのような本を読んでみたいですか。次のA〜Cの中から一つ選び、自分がこれまで体験したことや見聞きしたこととつなげながら、あとの【条件】にしたがって作文を書きましょう。

A 話題の本/話題になるということは、世の中の多くの人が関心を寄せているということです。

B 人にすすめられた本/だれかがあなたに本をすすめるとき、そこにはあなたへの思いがあります。

C ぐう然見つけた本/ぐう然の出会いが、あなたを新しい世界へと導いてくれます。

【条件】

文章全体を三段落または、四段落で書くこと。

選んだ本の記号A〜Cを書くこと。

四百字以上、五百字以内で書くこと。

(山形県共通問題)

<初級レベル>問題6テーマ:学級活動

中学生になり、学級の係活動について話し合うことになりました。新しい友達とよりよい学級にするために、あなたなら、どのような係を提案しますか。次の条件に従って書きなさい。

(条件)

ア あなたの提案する係の内容と、その係を提案する理由を書きなさい。ただし、提案する係は、小学校で経験した係でも、新たに自分で考えた係でもよい。

イ あなたの考えるよりよい学級とは、どのような学級かにもふれなさい。

ウ あなたが経験したこと、または、見聞きしたことにもふれなさい。

エ 字数は六百字程度で書きなさい。

(栃木県共通)

<初級レベル>問題7テーマ:学級活動

あなたが好きな場所はどこですか。場所を一か所取り上げて、自分の気持ちや考えにふれながらその場所での体験をふまえて、なぜ好きかを書きましょう。書くときは、次の〈注意〉にしたがいましょう。

〈注意〉作文は一行十五字の原稿用紙に二〇行以上二三行以内で書きましょう。原稿用紙の正しい使い方にしたがって、文字、仮名づかいも正確に書きましょう。氏名は書かないで、一行目から本文を書きましょう。

<初級レベル>問題8テーマ:好きな場所

あなたが好きな場所はどこですか。場所を一か所取り上げて、自分の気持ちや考えにふれながらその場所での体験をふまえて、なぜ好きかを書きましょう。書くときは、次の〈注意〉にしたがいましょう。

〈注意〉作文は一行十五字の原稿用紙に二〇行以上二三行以内で書きましょう。原稿用紙の正しい使い方にしたがって、文字、仮名づかいも正確に書きましょう。氏名は書かないで、一行目から本文を書きましょう。

(埼玉県立伊奈学園中学校)

<初級レベル>問題9テーマ:学校やクラスために取り組めること

あなたはどうしても委員会に所属したかったのですが、残念ながら入ることができませんでした。この状況の中で、あなたは学校やクラスのために、どのように行動しますか。あなたのよさを明確にし、【取り組んでいきたいこと】をふまえて、あなたのよさを生かした具体的な行動を書きましょう。また、このような自分の希望がかなわない経験を乗りこえることで、あなたは自分自身がどのように成長すると思いますか。あなたの考えを書きましょう。

【注意事項】

○ たて書きで書きましょう。

○ 300字以上400字以内で書きましょう。

○ 原稿用紙の正しい用法で書きましょう。また漢字を適切に使いましょう。

○ はじめに題名などは書かず、1行目、1マス空けたところから書きましょう。

○ 3段落以上の構成で書きましょう。

○ 句読点「。」やかっこなども1字に数え、1マスに1字ずつ書きましょう。また、段落を変えたときの残りのマス目も字数として数えます。

(川崎市立川崎高等学校附属中学校)

<初級レベル>問題10テーマ:学校やクラスために取り組めること

県立安芸中学校に入学すると、さまざまな小学校から集まってきた生徒とともに学校生活を送ることになります。あなたをふくめた全ての生徒が、より良い学校生活を送るために、あなたが「大切にしたいこと」は何ですか。具体的な理由もあわせて、三六〇字以上四四〇字以内で書きなさい。

(高知県立安芸中学校)

【標準難易度】最新問題厳選

<標準レベル>問題1:地球のためにできること

【課題1】

今から十年後(2034年)、あなたたちが大人になったとき、この宇宙人たちが再び地球にやって来たとしたら、宇宙人たちは地球をどうすると思いますか。次の〈条件〉にしたがって、書きましょう。

〈条件〉

あとのA、Bのどちらかの立場に立ち、理由を明らかにして書きましょう。

はじめに自分の立場を明示し、改行せずに続けて書きましょう。

二百字以内で書きましょう。

A 宇宙人たちは地球をほろぼす。

B 宇宙人たちは地球をほろぼさない。

【課題2】

地球がほろぼされないために、あなたが大人になるまでにできることは何ですか。これまでの自分の経験をふまえて四百字以内で書きましょう。

(群馬県太田市立太田中学校)

<標準レベル>問題2:デジタル技術をどう使うか

自らすすんで楽しく学び、自分の世界を広げたり、興味のあるテーマを深めたりするために、ICT機器をはじめとするデジタル技術をどのように使ってみたいですか。あなたの考えを資料1~6を参考にして、四百字以内で書いてください。

(新潟県共通)

<標準レベル>問題3:この国にないもの

━線部「この国にはなんでもある。でも、私には〇〇がない」と言うとき、〇〇に何を入れますか。あなたが「私には〇〇がない」と考えるのか、理由をくわしく書きなさい。次の条件で作文を書きなさい。

条件

・一段落目には、あなたにはないものについて書きなさい。 なぜ そう考えるのか、理由をくわしく書きなさい。 ○○には「形の ないもの」を入れ、「お金」「楽器」「スポーツの用具」など、「形 のあるもの」は選ばないでください。

・二段落目には、あなたにはないものを手に入れるために、中学生になってあなたは何をしたらよいのかを具体的に書きなさい。

・四百五十字以上五百字以内で書きなさい。

・正しい原稿用紙の書き方で書きなさい。

・ただし、題名や氏名は書かず、一行目から本文を書き始めなさい。

(沼津市立沼津高等学校中等部)

<標準レベル>問題4:自分をかりたてた経験

━線「彼らを駆り立てたものは、純粋に『おもしろそう!』『楽しそう!』という想いであり、その想いこそが最も大きな原動力になった」とあります。あなたの「おもしろそう!」「楽しそう!」といった想いで挑戦した経験を具体的に挙げて説明し、その経験を活かして今後どのような人になりたいのかを、五百字以上六百字以内、三段落構成で書きなさい。

(静岡県立浜松西高等学校中等部)

<標準レベル>問題5:経験に基づく強さ

この文章は、「経験に基づく強さ」について述べています。これまであなたが取り組んできたことの中から、心の成長につながった経験について、次の条件にしたがって書きなさい。<条件>作文は、二段落で書くこと。 一段落目には、「心の成長につながった経験とそこでから学んだこと」を書くこと。 二段落目には、「その経験や学びをこれからの生活にどのように生かしたいか」を具体的に書くこと。 四〇〇字以上五〇〇字以内で書くこと。

(静岡県立清水南高等学校中等部)

<標準レベル>問題6:言葉や季節について

次の1、2の作文問題のうち、いずれか一つを選び、あとの注意にしたがって作文を書いてください。

1.「言葉がもつ力」について、具体的な体験をまじえながら、そのことを通して、考えたことを書いてください。

2.「自分の好きな季節」について、具体的な体験をまじえながら、そのことを通して、考えたことを書いてください。

〈注意〉選んだ作文問題の番号を書くこと。 作文の題は、つけないこと。 段落は、内容に応じて設けること。 文章の長さは、四百字から六百字までとする。

(愛媛県共通)

<標準レベル>問題7:食品ロスについて

木山さんたちは、これまでの学習を通して、これからは、自分たちができることから食品ロスを減らしていくことが大切であることに気づきました。そして、自分たちと食品との関わり方をふり返りました。あなたは、なぜ食品ロスを減らしていくことが大切だと思うか、また、あなたがこれから食品ロスを減らすために、どのような取り組みをやってみたいですか。具体例を挙げ、次の【条件】に合わせて、三百字から四百字で書きましょう。

【条件】次の(1)(2)についてかくこと (1)これまでの学習から、なぜ食品ロスを減らしていくことが大切だと思うか (2)これから、食品ロスを減らすために、どのような取り組みをやってみたいか 氏名や題名は書かないこと 段落は変えないで書きましょう 句読点やかぎかっこは、一字と数えましょう
(福岡県共通)


逆に東京都はテーマの学習が必要?

東京都の難易度は別格

ここまでも何度かお伝えしましたが、東京都公立中高一貫校作文試験の難易度は、他の都道府県の一貫校作文と比べて非常に高い難易度になっています。

背景知識がないと合格点の安定化は難しい

出題される文章の傾向は

  • 言語論
    • 分節化・言霊の力など
  • 哲学
    • 常識を疑うこと・逆説についてなど
  • 芸術論
    • 日常と非日常の対比など

こういった内容を扱っており、知識として覚えておかないと制限時間内で正確に読み取るのは難しいでしょう。

中受組が東京都の公立一貫校受検で有利な理由

東京都の公立中高一貫校は、私立中学受験組も多く併願してきます。ちまたで私立中学受験組が作文でも有利と言われるのは、以下の理由があります。

  • 受験のトレーニングで難易度の高い文章問題に日頃から取り組んでいる
  • 試験慣れしている

文章読解トレーニングを積み、先に紹介したようなテーマ読解を日頃から行っているというのが一番の理由かと思います。

東京都の作文問題で合格点を安定して取る方法

①基礎的な難易度の作文添削を受ける

東京都の作文問題で合格点を安定して取るためには、「基礎的な難易度の作文添削」を5回程度受けましょう。これにより、作文の基本的な書き方が習得できます。ここで鍛えるのはあくまで「作文力」です。

②東京都の作文問題の添削を受ける

以降は、東京都の過去問題を可能な限り添削を受けて解いていきましょう。

  • 頻出テーマ(哲学・芸術・言語等)に関する知識
  • 質問のパターンに慣れる
  • 話の引き出しを広げる
  • 読解問題への対応力アップ

この4点を習得することを意識しましょう。

塾長 神泉

私の添削塾で東京の一貫校に合格している人は、一年前から少しずつ過去問にチャレンジして10回以上添削を受けていることが多いです。

③背景知識を学習する

背景知識に関しては、過去問の添削を受けることに加え、テキストを使って学習しましょう。おすすめはこちらのテキストです。

何回添削を受ければ良い?

東京都以外の場合

東京都以外の都道府県の公立中高一貫校であれば、5~10回で作文力はかなり向上します。あとは読解力や語彙力を強化して、作文のトータルパフォーマンスを引き上げるのが良いでしょう。

東京都の場合

東京都の場合は、最低でも15回の作文添削は必要かと思います。小六のできるだけ早い段階で過去問に挑んだ方がよいです。東京都の志望校以外の問題も傾向はかなり似ているので、いいトレーニングになります。

塾長 神泉

作文問題は複数回同じ問題にアタックしても良い演習になります。

テーマの知識も解説してくれるの?

プロ講師がオーダーメイド解説動画を送ります

私の添削塾では、「作文力」のアドバイスにくわえ、「テーマ知識」のアドバイスも行っております。文章を書く力だけでは、作文で合格点を継続的にとることはできません。テーマの理解を深めたり、テーマに対して自分の経験を適切に結びつけたりする技術が必要です。

私の作文添削塾では、作文に必要な力を総合的にトレーニングするようにしています。

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