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【灘中国語】俳句/短歌 対策|おすすめの参考書と勉強法を徹底解説

目次

傾向と対策

俳句短歌問題は曲者

灘中学校の入試の俳句短歌対策は曲者だ。
というのも、
短期間で真の実力を養成するのが難しいからである。
12年間生きてきた日常の体験や観察力の豊かさを試される問題といってよい。
(12年間四季の風物や文化に心を巡らしながら生きてきた人にとっては正答が見込まれるという意味ではむしろ、
正統な問題と言えるかもしれない。)
しかし、この記事で紹介する参考書や本の知識を
駆使することで効率よく得点する対策を講じることができる。
その方法を今からご紹介していきたい。

一般的な俳句・短歌対策とは異なる

受験上、俳句・短歌対策というと、
「や・かな・けり」という切れ字の理解や倒置法や省略法といった文の技巧的知識を問われる。
灘中学校の問題はそういった知識を問うている訳ではない。
むしろ、そういった技巧的知識を出題してくれた方が受験生にとっては有り難い。
灘中学校の俳句・短歌問題はもっと厄介だ。
教科書に載るような俳句・短歌の技巧的知識は前提条件として、
もう一つレベルの高い問題に仕上がっている。

人生経験と観察眼の豊かさが試される

「四季の風物」
「日本の文化」
「日常の動植物」
「日常生活の機微」
への経験や観察眼の豊かさを試しているところが、
灘中学校の俳句・短歌問題の特徴である。

都会育ちの小学生で、
四季の移ろいや文化への親しみがない受験生ほど苦労する問題であろう。

実体験の豊富さが受験でモノを言う

話が少々それるが、大事なことなので明記しておきたい。
私は、中学受験の指導にあたっているため、「小四以前の早期からの中受対策」について保護者からの問い合わせを頻繁に受ける。

多くの保護者は、「受験範囲の先取り学習」を希望しているが、
私は、「先取りは(国語では)漢字だけでOKです。あとは、日常生活での実体験をなるべく積ませてあげてください。」とアドバイスする。

中学受験は究極的に「精神的成熟」を試される試験である。
そんな中、机上の勉強だけで対応できる領域は非常にせまく、学力向上への影響力も微々たるモノだ。
やはり、人生における実体験もしくは、疑似体験の総量が受験学年になって学習のパフォーマンスに大きく影響する。

食塩水の計算問題も、「実際に味噌汁を作ったことがあるか否か」で認識がかわってくるし、「星座を見に行ったことがある」子は、理科の勉強がスムーズに行く。「原爆ドームを実際に見ていれば」国語や社会の勉強を体験的知見として習得できる。

受験勉強を前倒しても、最終的に遠回りになるのは、受験学年になると「実体験、疑似体験の総量」がモノを言うようになってくるためだ。

特に国語はそれが顕著だ。
国語の読解に必要な考え方、つまり形式はシンプルである。しかし、それが発現する内容は多様であり、実体験や疑似体験が少ない受験生は国語の読解で最終的に伸び悩む。
映画や小説、旅行や、文化体験といった一次情報が少なすぎるため、筆者の話を具体的に理解出来ず、文字だけで把握することになるのである。

やはり重要なのは、一次情報である。
この俳句・短歌対策も例外なく一次情報が大事である。

以下の本やテキストを指南書にしつつ、ぜひ親子で四季の風物に触れ、体験的知識を作り上げるように尽力いただきたい。

例えば、「塾帰りにスーパーで旬の食材を買いに行く」だけでも大いに効果がある。
旬の食材を知っているだけで答えられる問題は灘では多く出題されている。

机上での勉強は学習の一形態に過ぎない。
受験学年になり、勉強が本格化する前に可能な限り実体験を積んで欲しい。

尚この話は、安浪京子先生この動画で話しているのでぜひご覧頂きたい。

例えば2021年度試験の第七問の俳句の問題を見てみよう。

木屑もくずより 出て<???>の 髭うごく

このような問題が出題されている。
答えは「伊勢エビ」である。
高級食材の伊勢エビが木箱に入っている情景を思い浮かべられれば正解である。

これは大人であれば推測が可能であるが、小学生で木箱にはいった伊勢エビを容易に想像できる子は少数だろう。

(もちろん、消去法や、字数にて選択肢を絞り込めれば良いので、伊勢エビがいきなり出てくる必要はないが。)

もう一つの例も見てみよう。
2018年度(平成30年度)の問題である。

この年は、犬が登場する俳句が6問出題され、語の穴埋めを行うというものであった。

犬の子や かくれんぼする <???>

この問題の答えは、「門の松」である。

正月の門松に子犬が隠れているという描写がわかるかどうかを問うている。

令和のこの時代に、門松を門前に立てている家を見ることはあまりない。
日常生活の中で意識的に季節の風物を見たり、感じたりすることが大切さがよく分かる。

おすすめ参考書リスト

最初に取り組むテキスト

具体的には、以下4冊によって対策を行うことをおすすめしたい。
最初に取り組む本「ちびまる子ちゃんの俳句教室
俳句の歴史やルール、有名歌人、季語等を総合的に学ぶことができる。
俳句に対する基本的な素養をまずこの本で身につけよう。
灘の俳句問題では、俳句の語法(切れ字等)を問われることはないので俳句のルールは深掘りし過ぎない程度に押さえる。
有名歌人「松尾芭蕉」「与謝蕪村」「小林一茶」「正岡子規」は代表作を知っておこう。
「松尾芭蕉」は全国を旅して俳句を詠んだ、
「正岡子規」は病床から読んだ俳句が多い
等知っておけば俳句の語句を穴埋めする際に、良いヒントとなる。

力をいれたいのは、季語とその季節の結びつけての把握である。
季節を結びつけるのが難しいものは、季語で表されているもののイメージは掴めるようにしておきたい。

例えば、「山茶花(サザンカ)」とはどんな花か、
「鯛(タイ)」はどんな魚か等、様々な動植物や文化行事等への見識が求められる問題である。

二冊目以降に取り組むテキスト

二冊目以降のテキストは、「季節の風物、文化、行事」の把握を目的にこなしていく。
どれも同じ目的で使用するが、各々守備範囲が少しずつ異なるので、3冊列挙した。
以下3冊を満遍なくこなし、「季節の風物、文化、行事」に関して情報の穴を無くすことを目指そう。
・「ちびまる子ちゃんの春夏秋冬教室」
・「「親のことば」で伝えたい 家族で楽しむ 25の年中行事」
・「わくわくほっこり 二十四節気を楽しむ図鑑」

取り組む順番はどれでもよい。

これら3冊の選定理由は以下である。これ関連の本を本屋で片っ端から読んで選んだ本なので、自信をもっておすすめする。

理由①薄くて取り組みやすい
理由②画像やイラストが豊富でイメージがわきやすい
理由③灘中の俳句で過去の出題されたものがかなり多く掲載されている

他科目とのバランスを考えると俳句・短歌対策はコスパが大事である。
この3冊に掲載されている知識では太刀打ちできないものも出題されているが、それは高難易度の問題であるため、他の受験生もできないので捨て問(合否に影響がない問題)扱いで構わない。俳句・短歌問題の難問は対策のコスパが悪い。
最低限の知識をおさえ、読解問題対策を行った方がより合格に近づけることだろう。

尚、どの問題で正答すべきは、上記の過去問の難易度分析を参考にしてほしい。

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知識定着目的で取り組むカード教材

最後に知識定着用のカード教材を紹介する。
季節の風物詩と季語を繰り返しアウトプットしよう。

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出題データ

令和03年度(2021年度)

l 直線のあつまりて街<???>来る 答え:つばめ
2<???>の すっかり浮いて から泳ぐ 答え:亀の子
3線香の けむりのような <???>かな 答え:クラゲ
4ぴいと啼く 尻声しりごえ悲し夜の<???> 答え:鹿
5丘の上に 雲と遊びて <???>肥ゆる 答え:馬
6<???>や 大きくなりし 夜の山 答え:むささび
7木屑より 出て<???>の 髭うごく 答え:伊勢海老

令和02年度(2020年度)

1 今落ちし <???>温みのあるごとく 答え:つばき
2<???>や 踏まれながらに 咲きつづき 答え:たんぽぽ
3<???>に 子の早起きは 二日ほど 答え:朝顔
4あらがわず 流れず風の <???>の穂 答え:すすき
5掃き寄せて 凍てて散りたる <???>を 答え:山茶花
6 <???>の 渦を出でざる 玉あられ 答え:葉ぼたん

令和01年度(2019年度)

1番 季節並び替え※完答 知識/類推
ア 風さきを 花びらはしる 田打かな
イ 大根を どこかに干せり どの家も
ウ 天窓も 隠さむばかり 今年藁
エ 日の照れば 帽子いただき 草むしり
ア 花びら/田打=春
イ 大根=冬
ウ 藁=秋
エ 日/帽子/草=夏


2番 季節並び替え※完答 知識/類推
ア 遠方の 雲に暑を置き 青さんま
イ 浮鮎を つかみ分けばや 水の色
ウ 初ぶりや ほのかに白き 大江山
エ まな板に 鱗ちりしく さくら鯛
ア 青さんま=秋
イ 鮎/水=夏
ウ ぶり=冬
エ さくら鯛=春


3番季節並び替え※完答 知識
ア 立ち去れば まだ日は高し 藤の花
イ 水洟や どこも真赤な 南天の実
ウ 夕空や 切っ先のぞく 軒菖蒲
エ 欄干に のぼるや菊の 影法師
ア 藤の花=春
イ 水洟=冬
ウ 菖蒲=夏
エ 菊=秋

平成30年度(2018年度)

空欄補充(記号)類推
1 愛犬の お守りも受け <???>
2 犬連れし 夜道の中の <???>
3 犬の留守 狙いて小屋へ <???>
4 犬の子や かくれんぼする <???>
5 放たれて 犬風となり <???>
6 <???> 犬沈没し 踊り出づ
1 初詣
2 虫の声
3 寒鴉
4 門の松
5 芒原
7 雪の原

平成29年度(2017年度)

空欄補充(記号)類推
1 <???>の その真下にて 星座狩り
2 <???>の 音突きぬけの 明るさに
3 <???>の 身をさかさまに 初音かな
4 <???>が 掠めし水の みだれのみ
5 八雲わけ 大<???>の 行方かな
1 ふくろう
2 きつつき
3 うぐいす
4 かわせみ
5 はくちょう

平成28年度(2016年度)

1番季節/状況推定
◆「もがりぶえ」の共通の季節/状況
新しき 枕眠れず もがりぶえ
もがりぶえ 風の又三郎 やあーい
一湾の 春まだ遠き もがりぶえ
 冬/夜に風の立てるかすれた音
2番季節/状況推定
◆「ういてこい」の共通の季節/状況
ういてこい ういてこい とて沈ませて
長子次子 わかくて逝けり ういてこい
ういてこい 瞬きひとつ せぬひまに
 夏/水に入れて遊ぶ子どものおもちゃ
3番季節/状況推定
◆「てんかふん」の共通の季節/状況
てんかふん しんじつ吾子は 無一物
てんかふん 額四角に たたきやる
てんかふん まだ土知らぬ 土踏まず
 夏/汗止めに用いる粉
4番季節/状況推定
◆「よめがきみ」の共通の季節/状況
明くる夜も ほのかに嬉し よめがきみ
三宝に 登りて追はれ よめがきみ
囓られし 写楽の顔や よめがきみ
 新年/ねずみの別名

平成27年度(2015年度)

1番 語の穴埋め(記号)
◆<???>共通の言葉
<???>の いのちはかなく 剥かれけり
<???>を 刻む涙は 楽しくて
 たまねぎ
2番 語の穴埋め(記号)
◆<???>共通の言葉
<???> 笑って実る 土の中
ストレスを ほぐすコタツの <???>
 らっかせい
3番 語の穴埋め(記号)
◆<???>共通の言葉
<???>の味を 豆腐が ほめられる
老醜に似た <???>の 干し具合
 しいたけ
4番 語の穴埋め(記号)
◆<???>共通の言葉
<???>の力 地を割り 天をつき
越境の罪で <???> 捕獲する
 たけのこ
5番 語の穴埋め(記号)
◆<???>共通の言葉
<???>の のの字ばかりの 寂光土
<???>の 拳ほどけよ 雲と水
 ぜんまい
6番 語の穴埋め(記号)
◆<???>共通の言葉
<???>をつまみ 素直な 待ちぼうけ
<???>の 三つ子の緑 押せば飛ぶ
 えだまめ

平成26年度(2014年度)

語の穴埋め(記号)
1 <???>飼う ベッドの母の 目の高さ
2 たぶたぶと <???>のひげ 見え隠れ
3 開店に <???> さばかれ弾む声
4 横顔にして 真顔なる <???>かな
5 <???>焼く 煙に消防車の来たる
6 太陽に 海女の太腕 <???>さげ
1 めだか
2 なまず
3 まぐろ
4 ひらめ
5 さんま
6 あわび

平成25年度(2013年度)

語の穴埋め(記号)
1 わが墓を 止り木とせよ 春の<???>
2 <???> 肥えて輝き 渡る最上川
3 <???> 穴を出てろい 道の曲がりおり
4 土間暗し 吊りたる<???>に 突き当たり
5 子<???>に 空というもの まだあらず
1 鳥
2 馬
3 蛇
4 熊
5 つばめ

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