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【中学受験国語】「時間が足りない!」対策をプロ講師が徹底解説|教えたくない合格メソッド

この記事書いた人

神泉忍(かみいずみしのぶ)

出身大学:慶應義塾大学
略歴:大学時代から中学受験国語の指導に携わる。
アルバイトでありながら、
オリジナル教材の作成や有名校の過去問研究に精を出し、
校舎の国語授業の満足度ランキング一位を獲得する。
その後、
本業の傍ら中学受験国語についての
情報発信やプライベートレッスンを事業として展開。
日々、精進中。
※名前はビジネスネームです。

目次

「時間が足りない・・・」受験生の悩みごとで最も多い

今まで何人もの
中学受験生
高校受験生
大学受験生のレッスンを担当してきましたが、
最も多いのが
「時間が足りない」というお悩みです。

特に中学受験生の親御さんはこの悩みが深いですね。
「大人でもなかなか解けない問題を、うちの子が時間内に解けるようになるのか・・・」
「大問の片方はいつも白紙・・・記号問題しかマークしていないです・・・」

まずは過去問をチェックしてみましょう。

中学受験において「時間がない」
とお悩みの保護者様は
まず「志望校の過去問」を調べてみましょう。

中学受験の大手塾のカリキュラムは
「難関校対策」も視野に入れた難易度設定になっています。

ですから、「かなり難しい問題」が日常的に出題されます。

特に「模試」は要注意です。
普通にテキストだけやっていては到底解けない難易度の問題が出題されます。

そんな事情もあり、
「塾の勉強」=「志望校」と結びつけないようにしましょう。
まずは、「志望校の過去問」で難易度を知りましょう。

試験は「時間ギリギリ」に作られている

合格者であっても「時間はギリギリ」

試験というのはそもそも「時間ギリギリ」というのが当たり前です。
意図的に「時間ギリギリ」に設定しています。
なぜか?
✔「時間に余裕があったら」みんな解ける
✔「時間に余裕がない中でも」解ける受験生こそ本当に知識技術が定着している
というこの二点を踏まえ、「時間ギリギリ」に設定してあります。
言い方を変えると
「中途半端に勉強してきた」受験生を合格させないように「時間設定」をギリギリにしているということです。

「時間」内に終わるために何が必要か、逆算して考えよう。

「中途半端に勉強」している状態の人を合格させたくない──
これが出題者の本心です。
「時間が足りない」という問題に焦点を当てれば、
「どうすれば時間内に解き終えることができるか」を徹底的に考えている受験生こそ
勝利に近づくと言えるでしょう。

記憶や技術をゼロベース展開できるか

まず、「曖昧な記憶」「曖昧な技術」は時間が足りない状況では役に立ちません。
むしろ、「曖昧さ」が害悪となる場合もあります。
例えば、「勉強したけど何だっけな・・・」と曖昧な記憶があれば、
試験時間中にパニック度合いが増します。
焦りは冷静さを失わせ、出来る問題も出来なくなる・・・
という負のループを生み出すでしょう。
「曖昧な記憶」「曖昧な技術」を排除して
「完璧な記憶」「完璧な技術」の習得に努めましょう。
以下2つの指標を参考にしてみてください。

⑴記憶や技術を他人に説明できるか

覚えた解法や知識を「他人に説明できるか」試してみてください。
できれば、何も見ずに
もし「うまく説明できない」「言葉が出てこない」のだとしたら
それはまだ「曖昧な記憶」「曖昧な技術」という事になります。
他人に説明するという記憶法は実は記憶法の中でも最も記憶定着率が高い方法です。

ラーニングピラミッドという図です。
下に行くほど、学習定着率が高い、つまり、記憶に残りやすいということです。
最上位が「他者に教える」です。
「習ったことを他人に教えられるレベルまで定着できているか?」ここを1つの目標とすると良いでしょう。

記憶や技術を縦横無尽に引き出せるか

普段の練習では、「習っている範囲内」で知識が試されます。
しかし、本番では、「あらゆる範囲」から「縦横無尽」に出題されます。
その状況を想定して普段から勉強を進めましょう。
例えば、
✔広い学習範囲を復習できるように情報を整理しておく
✔計画表を作って過去に習った範囲を定期的に復習できるようにする
✔ランダムに知識を出題されるように単語帳やアプリを活用する
等です。

「練習のための練習」をしていないか

本番の試験を常に想定していると普段の学習があらゆる面で「最適化」されていきます。
「練習のための練習」をしていないか、常に自問自答してみましょう。
学習方法は10回、20回、100回と常に改善に向かっていくべきものです。
「PDCA」サイクルで常に学習方法の改善をしていきましょう。
もし以下の状況に当てはまっていたら、
「練習のための練習」になっている可能性が高いです。
✔机の周りに「タイマー」「ストップウォッチ」がない
✔字が雑
✔姿勢が悪い
✔YouTubeを観ながら、何かを食べながら・・・「ながら勉強」が当たり前になっている
✔下書き用紙を無制限に使って解いている
✔解答をきっちり書かない
等、当てはまっていないでしょうか。
本番のための勉強をしているはずであれば、
とっくに改善されているはずの超基礎事項をまとめみました。

具体的対策

国語に関する基礎知識の徹底習得

語彙力を増やす

「時間が足りない」という問題に最も簡単にアプローチできるのが、
「語彙力の増強」です。
そもそも中学受験では、
「大人が読む新書」
「高校受験国語の出典本」
から出題されることも多々あります。
つまり、
小学生が「普通に生活していれば知らないであろう語彙」が文章中に登場するのです。
以下の二冊の語彙テキストで「語彙」を強化することで
難易度の高い文章への対応力を上げることができます。

中学受験国語の必須語彙2800
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神泉忍

中学受験国語の語彙対策の決定版と言える参考書です。
これ一冊を徹底暗記すれば語彙力については万全です。

「読む力」「書く力」を支える ふくしま式「小学生の必須常識」が身につく問題集
神泉忍

受験国語を解く上で「知っていなければならない常識」という観点から作られた問題集です。
「大人なら当たり前だけど、子供だと知らないかも・・・」という知識を集めてくれています。
かゆいところに手が届くとてもおすすめの参考書です。

解き方をマスターする

小学生は、
読み方が「感覚的」であることが多いです。
「逆接の接続語」
「順接の接続語」といった知識も
教えるまで知らない、という事も多いです。
受験国語における解き方をマスターしましょう。
おすすめの参考書はこちらです。

中学受験 「だから、そうなのか! 」とガツンとわかる合格する国語の授業 説明文・論説文入門編

論説・説明文対策でおすすめのテキストがこちら

論説説明系文章の読解法が
「体系的に」「わかりやすく」網羅されています👍

中学受験に特化した読解本なので、
小学生にわかりやすく書かれている一方で、専門的に内容が掘り下げられているのが特徴です✨

中学受験 「だから、そうなのか! 」とガツンとわかる合格する国語の授業 物語文入門編

小説文・物語文の読解対策本でおすすめはこちら✨

感覚的になりがちな物語文の読解法を
論理的に解説してくれています。
わかりやすて覚えやすい方法論で、
小説の読解をマスターできる!
全受験生必携のテキストになっています🔥

神泉忍

こちらの記事でも読解のテキストについては徹底解説しているので、
ぜひご覧ください。

教養や一般常識をとにかく広げる

大人が速く読める理由「既に知っている」

速く読める、読めないの差は、
「知識」「常識」の差とも言えます。
解き方、読み方については、勉強を重ねていく内に、
「多くの受験生にとって当たり前の内容」になっていきます。

ですから、
「文章中にある内容」を既に知っているかどうか
で読む速度が大いに変化します。
例文を出してみましょう。

ウィキペディア「鬼滅の刃」のページより引用

こちらの文章、
小学生だとしても、「鬼滅の刃」を知っていれば、すらすら速読できるはずです。
なぜなら、
「既に知っている内容」だから。
逆に鬼滅の刃を知らない人にとっては、
「何が書いてあるかわからず、読むのに時間がかかります」
「知識」「常識」の有無によって読む速度に変化が生じることがおわかりいただけたかと思います。

国語においては
「知っていなければならないトピック」が一定程度存在します。
特に論説、説明系文章においてはその傾向が顕著です。
知識として知っておくべき「テーマ」を集めたおすすめ参考書はこちらです。

中学受験  合格する国語の授業 説明文・論説文 得点アップよく出るテーマ編編

論説、説明文において
「頻出の知識やパターン」を集めた参考書はこちら!

収録テーマ一覧
1コロナ禍
2同調圧力
3利他
4バイアス
5戦争報道
6多様性
7ジェンダー
8アイデンティティ
9気候変動
10マスメディア
11メディアリテラシー
12広告
13オンライン
14SNS
15人工知能
16コミュニケーション
17情報拡散
18ネットいじめ

19合理主義
20効率化
21資本主義
22個人主義
23近代
24固定観念
25西洋と東洋
26伝統
27科学
28東日本大震災
29画一化/多様化
30文明/文化
31共存
32情報化
33自由/責任
34自立/依存
35秩序
36集団主義
37グローバル化

38演技
39芸術
40哲学
41不変性
42障がい
43贈与
44親ガチャ

論説、説明系文章で出題されるテーマを網羅的に学習できる一冊になっています。
論説、説明系文章においては
「そもそも前提知識を知らないと読めない」
といった状況が多く発生します。
そういった前提知識を補完し、
論説説明系文章の下地を作り出す一冊といえるでしょう。

中学受験  合格する国語の授業 物語文 得点アップよく出るテーマ編編

小説、物語文において
「頻出のパターンや感情語」を集めた参考書はこちら!

収録パターン一覧
1曖昧になっていた自分の気持ちと向き合う
2他者の視線に左右されない自分になる
3転校生との出会いにより、自分をあらけ出せる
4新たな自分を発見する
5自分にない考えを理解する
6戦争中の集団心理から抜け出す
7トラウマを克服する
8先入観を持った行動を後悔する/気づきを得る
9自分の至らなさを後悔する
10世の中の常識に相反する/葛藤する

このような形で物語の頻出テーマを体系的に習得できます。

「大人が当たり前」だと思っている心情描写も
小学生にのっては未知のもの
となっていることは多いです。
ぜひこのテキストで
小説・物語の全体像をつかみましょう。

大人の当たり前は小学生に通じない

大人の当たり前が小学生には通じません。
例えば、
市川中学において
「医者の娘が画家になることに葛藤をいただく」
という小説文(みどりいろの記憶/あさのあつこ)が出題されました。

大人からしてみれば、
「医者の家に生まれて画家になることは当然親が反対する。娘が葛藤するのは当たり前」
と理解できます。

しかし、
小学生は
「医者」という職業の社会的立場について理解がおよんでいません。

こういった面から解説をする必要があります。
「医者」や「弁護士」といった国家資格の社会的な価値から分かりやすく解説することで、
小説のストーリーが理解できるようになります。
国語の授業では、
解法の伝授のみならず「大人との対話」
によって社会について多くを知る必要があります。

オンライン家庭教師を活用して、「大人との対話時間」を作ろう。

おすすめのトレーニング方法は「オンライン家庭教師」の活用です。
大学生の家庭教師ではなく、
「社会人の先生」に依頼すると良いでしょう。
以下のようにリクエストしてみましょう。
✔国語の文章内に書いてあることから派生して色々な話をしてほしい
✔最近のニュースや歴史、社会事情と結びつけて話してほしい
✔世の中の常識をゼロから解説してほしい

親以外の大人と接することで、
有意義な「大人との対話時間」を作ることができます。

おすすめの「オンライン家庭教師」仲介サイトは
「まなぶてらす」です。
「まなぶてらす」では、社会人の先生が多く登録しており、

「多様なキャリアを持った先生から授業を受けられる」
というコンセプトで運営されています。

中受予定の「小学校低学年」にまなぶてらすがおすすめな理由

①社会人の先生がたくさん在籍している
 まなぶてらすは他のオンライン家庭教師仲介サイトと異なり、
 「社会人の先生」が多く在籍しています。
 大学生の先生よりも、「仕事」「教育」の経験値が圧倒的に高いです✨
 元大手企業勤務、元CA、現役のマーケター、心理カウンセラー、行政書士、書道家、音楽家等々
 多様なバックグランドを持つ先生とふれあうとことで勉強以外の刺激が多いです❗

②受験指導に凝り固まっていない
 中学受験をサポートする大手の教育会社は、「受験対策」一辺倒になりがちです。
 小学校高学年であれば、そういった対策が重要です。
 しかし、低学年であれば、
 「受験を意識した学習」以上に
 「勉強の楽しさを知る学習」ができる環境が重要です。
 まなぶてらすでは、
 「オンライン自習室」「音読専門のレッスン」「そろばんレッスン」「ピアノレッスン」
 など受験指導以外の教育サービスが非常に充実しています。

神泉忍

「まなぶてらす」は講師の採用基準が厳しいことで有名です。
初回体験授業は無料なので、
気に入った先生をおためし受講してみましょう。

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