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【完全版】中学受験国語〜低学年から国語を得意にする最強勉強法〜2024年最新の参考書ルートを徹底解説します!

目次

低学年からできることをプロ講師が徹底解説

中学受験専門講師として厳選した学習法をご紹介

みなさん、こんにちは!

中学受験国語プロ講師の神泉忍です。



今回は
中学受験国語を得意科目にするために
低学年から取り組むべき学習戦略

というテーマで
情報をお伝えしていきたいと思います。

低学年から学習戦略を最適化すれば国語は得意になる!

中学受験に関する情報発信を行っていて
よくあるお問い合わせが



「うちの子はいま低学年なのですが、
今から受験に備えてやっておくべきことはありますか?」

というものです。

中学受験は学習量が多く、
小四から勉強を始めて
ついていけなくなる可能性もあります。

事前に勉強できるところはしてしまう
という戦略は非常に正しいと思います。

国語に関しては
事前に「暗記系の学習」を進めていくと良いでしょう。

具体的にどんなテキストをどんな勉強法で使っていくべきか、
この記事では徹底解説していきたいと思います。

ただその前に、
「通塾の必要性」についてお伝えしていきたいと思います。


「テキストを使った学習戦略」
を早く読みたいという方は
こちらからどうぞ!

塾に行く必要は低い!むしろパフォーマンスを下げる可能性が高い

まず
中学受験に備えて
「低学年から通塾する必要があるか?」
という疑問にお答えいたします。

結論から言うと
国語学習において
低学年から
「通塾する必要性は低い」
です。



その理由を3つに分けて
お伝えします!

通塾の必要性が低い理由①

なぜ低学年時に通塾の必要性が低いのか?
1つの目の理由は
「何となく勉強した気になってしまうから」
です。

塾のメリットの1つには、
「解説が必要な問題をしっかりと教えてもらえる」
というものがあります。

そもそも
低学年の間に必要なのは、
解説が必要な難しい問題に挑むことではなく、
「暗記学習の習慣化」
「単純な基本問題の反復」

といったものです。

もちろん、
思考を要する問題が有用な場合がありますが、
まずは
「覚えなければ始まらない」
という課題
をクリアすることが先決ですし



逆に言えば
「覚えていればその分、点数が伸びる」
という成功体験が必要なのです。

暗記や知識学習から逃げて
何となく塾の解説を聞いて
「勉強した気になる」
という状態は成績が伸びない受験生の
際立った特徴の1つです。

また、
塾の解説が優れていればよいのですが、
低学年の授業は
アルバイト講師に任されることが大半です。

私自身もアルバイトで勤めていた際
教えたこともない理科の授業をいきなり解説しました。

そういったわけでそもそも塾側の解説の質も
低学年の授業の場合は、難ありなのです。

通塾の必要性が低い理由②

なぜ低学年時に通塾の必要性が低いのか?
2つの目の理由は
「受験勉強で土台にたつためには知識の定着が必要不可欠だから」
です。



これは1つ目でも軽くお伝えしましたが、
受験勉強は
基本的には「暗記作業が大半」と言えます。

特に基礎学習は地味な暗記作業が勉強時間の大半を占めます。

国語において
すぐれた読解を行うためには、
前提となる暗記学習を済ませておく必要があります。

・漢字
・語彙
・文法
といった土台をクリアして初めて読解学習が可能になります。



「国語を得意にする」こと
「低学年から学習を開始する」こと
の二点を前提におくと

「暗記学習」を先に済ませる
ことが先決になります。

読解問題ももちろん大切ですが、
低学年の間は、
学校の学習で十分です。

中学受験に備えるのであれば
「中学受験に求められる知識」
を低学年から先取り学習として
行っていく必要があります。

通塾の必要性が低い理由③

なぜ低学年時に通塾の必要性が低いのか?
2つの目の理由は
「家庭で勉強する習慣と環境を養う必要があるから」
です。

塾に通うことは
あくまで手段であって目的ではありません。

転じて
「塾を頼ろうとしている受験生」は
成績が伸び悩みます。

当然ですね
家庭学習にしっかり取り組むことが
塾での学習を円滑に進める大前提となるためです。

「塾に行って勉強する」
「塾じゃ無ければ勉強できない」
というマインドを作ってはいけません。

「塾でも家でも勉強する」
というマインド
が必要です。



低学年の間に
「家庭学習の習慣と時間」を確立する
という意味でも
低学年から通塾する必要性は低いと言えるでしょう。

塾長 神泉

ちなみに…
塾や家のみならず、
「スキマ時間を勉強に余すことなく使う!」
ということの重要性を説明した記事はこちらになります。

低学年からできる中学受験国語の学習

さて
ここからは
中学受験国語を得意にするために
小学校低学年から
取り組める学習項目を解説していきます。

学習優先度をつけているので、
”優先度の高いもの”
から取り組んでいくと良い
でしょう。

テキストと学習方法を解説しておりますが
「テキストのみ大まかに知りたい!」
という方は
こちらからご覧ください!

学習優先度★★★★★

「漢字学習」

学習優先度として
最も高いのは
「漢字」になります。
漢字が重要である理由をまとめると以下になります。

◎国語で高得点を狙うには漢字問題の8割以上の安定正解がマスト
◎漢字を知っていることで語彙力の幅が広がり読解力が向上する
◎漢字を知ることで抽象概念を扱えるようになり読解力が向上する

漢字は
点数を取るという観点でも
読解力を向上するという観点でも
論理的思考を養うという観点でも
最重要の学習分野になります。

具体的な勉強法としては、
「漢検の活用」
が望ましいでしょう。

漢検5級小学校六年生修了程度
漢検6級小学校五年生修了程度
漢検7級小学校四年生修了程度
漢検8級小学校三年生修了程度
漢検9級小学校二年生修了程度
漢検10級小学校一年生修了程度
日本漢字能力検定公式ホームページより

こちらは漢検と小学校指導要領の学年区分けとの対応表です。

低学年(1〜3年)の間に
六年の漢字までできれば理想ですが
なかなか難易度も高いです。

ですので、
漢検7級(小四レベル)までの
学習を可能な限り進めるのを目標とする

と良いでしょう!

参考書は、
日本漢字検定が出版している
公式問題集がおすすめです。

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塾長 神泉

ちなみに…
小六までの漢字学習プログラムを徹底解説している記事はこちらです!

「語彙学習」

中学受験国語を得意科目とするために
低学年から取り組むべき
2つ目の最優先の学習分野として
「語彙」が挙げられるでしょう。

◎語彙を知れば読める文章の幅が広がる
◎記述問題では豊富な語彙を自在に操れる必要がある
◎入試本番では、大人の読書にも耐えうる高度な文章が出題される

語彙力が重要であることは
言わずもがなご理解いただけるかと思います。

低学年からの先取り学習という意味では、
語彙はかなり取り組みやすい分野です。

まず
「学年の区分けが存在しない」ですよね。
小学校二年生に
「小学校四年生向け」の読解本を取り組ませようとしても
心理的ハードルが高いです。
学年の区分けが存在しない語彙分野は先取り学習に最適と言えるでしょう。

また、
「やるべきことが明確」なところ
も低学年の先取り学習に向いていると言える理由です。
100個/200個という形で
明確に学習項目が可視化されています。

学習の注意点としては
「低学年の時から」
受験向けのハードなテキストをやらせない
ということです。
「掲載されている語彙数が少ない」テキスト
に取り組み、
勉強する楽しさを覚えてもらうと良いでしょう。

まずはこの三冊から取り組むことがおすすめです。

「四字熟語」
「慣用句」
「ことわざ」

という入試最頻出語彙を
バランス良くマスターできます。

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塾長 神泉

ちなみに…
受験学年における語彙の学習プログラム
を徹底解説した記事がこちらになります

「文法学習」

中学受験国語を得意にするための
最優先学習項目の3つ目は
「文法」です。

意外に感じられた方も多いかと思いますが、
文法は体系的に学習することが難しい分野ですが、
文法を理解していないと正確な読解が困難になってきます。

語彙や漢字のように
断片的な暗記で対応することが難しい分野です。

そして、
受験学年になると
文法のように時間を要する学習分野に
取り組む余裕がなくなってきます!

低学年のうちから
簡単な文法学習を始めると非常に有意義といえるでしょう。

ただし…!
小一・小二では
こちらの問題集は難しいと思います。

ですので、
小三以降のプログラムとしてください。

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こちらの三冊を完ぺきにしていきましょう!

学習優先度★★★★☆

「論理学習」

中学受験を国語
を得意にするために
低学年から取り組むべき
4つ目の学習項目は
「論理的思考力」の養成です。

国語は言うまでもなく
「論理的思考力」を試されます。

中学受験の本番の試験では
高度な論理思考が求められる設問も
存在し、
「意識的なトレーニング」を経ていなければ
到底太刀打ちできません。

そして
この論理的思考力は
学校の授業では直接指導される
ことはありません。
(もちろん、間接的には触れているのですが・・・)

ですので、
自宅学習で意識的に身につける必要があります。

「論理的思考力」
と書くと非常に難しく聞こえますが、
市販の問題集で
低学年でも取り組みやすい演習問題に
組み込んまれているものが出版されています。
市販の問題集を活用すれば
どの子でも基本的な論理的思考力は養成可能ですので
ご安心ください。

論理的思考トレーニングに特化している参考書は
こちらのふくしま式の参考書になります。

「小学生版」

「小学生版ベーシック」
が出版されていますが、
低学年のお子さんには、
「小学生版ベーシック」
がおすすめです。

トレーニング内容は変わりませんが
題材が低学年の子にも
わかるように
変更されています。

「音読学習」

中学受験を国語
を得意にするために
低学年から取り組むべき
5つ目の学習項目は
「音読」です。

音読に取り組むべき理由はこちらになります

◎流し読みする癖をなくす
◎書き言葉になれる
◎正しい”間(ま)”や”イントネーション”を体得する

国語の読解問題で合格点をとるこつは
「雑に読まない」ことです。

国語が苦手な受験生は
「流し読み」程度で
読んでしまっています。

そして本人が
その読み方を
「流し読み」している自覚がないのです。

「文章を読む=流し読み」
が当たり前になってしまっているのです。

国語の点数を最低限確保するコツは
「ちゃんと一語一語丁寧に読むこと」
です。

もちろん、文章が難しいという要因はありますが、
基本的には、
「ちゃんと読めば分かる」ように書いてあります。

ですので
「ちゃんと読む」状態をまず確保してほしいのです。

「音読」は半強制的に
一語一語一文一文丁寧に読ませるトレーニング
になります。

低学年のうちは、
正しい”間”や”イントネーション”も分からないので、

「親がお手本として一文読む」

「子供がそれにならって一文読む」
という形で
ゆっくり確実に読んでいきましょう。

低学年のうちから
「文章とは丁寧に読めばわかるものだ」
という体験
を積ませることが大事です。

音読の問題集はこちらがオススメです。

こちらのテキストであれば
「1日1ページ」という小目標で学習を進めることができます。
取り組みやすいボリュームなので、
1日に2~3単元進めてもよいかもしれません。
音読の素材も非常に優れております。


このような形で
・俳句/短歌
・古典
・近代文学
・漢文
・寓話
等幅広いジャンルの名文に触れることができます。

これらの作品に触れられれば
教養も付き
読解力の向上につながります。

親子で一緒に取り組んでいきましょう!

学習優先度★★★☆☆

「一般教養学習」

中学受験を国語
を得意にするために
低学年から取り組むべき
6つ目の学習項目は
「一般教養」の学習です。

ここで言う一般教養とは
文章を読み解くに当たって求められる
「常識」「教養」のことです。

中学受験国語では
公立中学校三年生が取り組む
高校受験レベルの文章が出題されます。
(学校によってはそれより簡単な学校も、難しい学校もあります)

いくら読解技術を高めようとも
その文章で書かれている内容のイメージがわかなければ
正確な読解を行うことは困難です。

普段から読書をしている子で
国語が得意な子が多いのは
国語の文章で書かれている内容を理解できるためです。
(読書をしていれば国語が得意になるわけではありませんが、
確率は高いです)

ちまたの国語指導では
国語の読解技術を高めれば
知識学習は不要であるというものもあります。

この指導は
一般教養が既にある状態であれば
成立するのですが、
中学受験国語に
適用するには注意が必要です。

何しろ小学生なので、
一般教養は
我々大人と比べ
足りていないと想定せねばなりません。

そういう意味で
中学受験では
小学生に
・読書
・芸術鑑賞
・旅行
・自然学習
・新聞購読
・スポーツ
・博物館巡り

等、様々な体験をしてほしいかと思います。

それらの体験があるからこそ
文章内容が実感をもってイメージできるようになります。

参考書としてはこちらがオススメです。

このテキストは
スポーツや歴史、メディア、音楽、日常の生活文化など
国語の問題を特にあたって知っておくべき知識を体系化しています。

理想的には
参考書で知識をつけていくべきですが…
「そういった本を読ませようとしても拒否される…」
「うちの子にはまだ早い…」
といったこともあるかと思います。

その場合は、
マンガやライトノベル、音楽、アニメといったものに
思い切りハードルを落としてあげてください。

大切なのは、
「作品鑑賞の楽しさ」を覚えてもらうことです。
”知的で精神的な営みが楽しい”
という成功体験があれば
その後の学習にも取り組んで貰えます。

小学生低学年でも
読むことができ
受験勉強にもつながってる作品は
ずばり
「Dr.STONE」です。

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文明が荒廃した世界で、
一から文明社会を作り上げる
というSF作品ですが、

作品内には
”科学の話”
”社会学の話”
が随所に登場し、
エンタメとして
理科や社会の知識を学ぶことができます。

まだ読んだ事がないのであれば
親子で一緒に読んでみてください!

塾長 神泉

こちらの記事では
先ほどのDr.STONEも含め
中学受験生におすすめのマンガ
を10作品紹介しています!

学習優先度★★☆☆☆

「読解学習」

意外かと思われるかもしれませんが
「読解学習」の優先度は下げて大丈夫です。

学校で国語の文章問題に取り組んでいるかと思いますので、
そちらをしっかりこなしておけば
低学年の間はOKです。

低学年の間に読解演習を行う必要性が低い理由はこちらになります。

◎読解演習は受験学年(4~6年)で多くこなすので、低学年時には不要
◎学校の授業宿題で読解演習は取り組める
◎受験国語という観点では知識学習を先に進める必要がある

受験国語という観点では
先ほども述べましたが、
「土台の知識」をつけることが
最優先となります。

仮に読解問題に取り組んだとしても
結局は「覚えること」が対策として浮上してくるだけです。

知識が不十分な段階で
読解問題に挑んだとしても
消化不良に終わってしまうでしょう。

読解問題に取り組むとするならば
事前知識不要で演習が可能な
「はじめての論理国語」がおすすめです。

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低学年で取り組むべき学習まとめ

塾長 神泉

ここまでのテキスト情報をまとめました!

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学習優先度★★★★☆「論理学習」>>詳細の学習方法<<

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学習優先度★★★☆☆「一般教養学習」>>詳細の学習方法<<

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大切なのは「小さな成功体験」を積むこと

低学年の先取り学習では
「小さな成功体験」の積み重ねです。

「頑張れば達成できる量と難易度」で
「達成がわかりやすい学習分野」を
組み込んであげると良いでしょう!

塾長 神泉

この記事は
中学受験に備えて
家庭全体ですべきことをまとめてものになります!

今回の記事で
皆様の中学受験がより有意義なものになることを
お祈りしております。

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