この記事書いた人
出身大学:慶應義塾大学
略歴:大学時代から中学受験の指導に携わる。
アルバイトでありながら、
オリジナル教材の作成や有名校の過去問研究に精を出し、
校舎の国語授業の満足度ランキング一位を獲得する。
その後、
本業の傍ら中学受験についての
情報発信やプライベートレッスンを事業として展開。
日々、精進中。※名前はビジネスネームです。
当サイトではアフィリエイトプログラムを
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この記事でわかること
- 中学受験国語で合格点をとるために覚えるべき四字熟語一覧
- 中学受験国語で確実に合格点をとるためのポイント
- 四字熟語学習のポイント
- 四字熟語学習でおすすめの参考書
中学受験の四字熟語の学習ポイントを一挙公開!
みなさん、こんにちは!中学受験プロ講師の神泉忍です。私は、2013年から10年以上中学受験の指導に携わり、2017年からはオンライン指導とオフライン指導をハイブリッドした私塾を運営しています。
今回の記事は、「中学受験国語の四字熟語の学習」というテーマでお届けしていきます。実際の四字熟語以外にも国語学習で抑えるべき学習戦略もプロ講師目線でお伝えできればと思います。
中学受験国語で確実に合格点をとるための3つのポイント
四字熟語の具体的な学習アドバイスに入る前に、中学受験国語において、合格点を確実にとるための3つのポイントを解説します。このポイントが理解できているかどうかで、大きく点数が変わってきます。
①難問・奇問に目を奪われない
中学受験国語の学習アドバイスを受けていると多くの保護者や受験生が「難問奇問」に目を奪われています。模試や過去問の相談を受けてみると
- 記述が得点できない
- 選択肢問題が安定しない
- 読解が時間内に終わらない
といったお悩みをいただくことが非常に多いです。ただ実際の解答を見てみると
- 簡単な漢字問題
- 簡単な語彙問題
- 簡単な選択肢問題
- 簡単な記述問題
- 簡単な抜き出し問題
が得点できていないということが多々あります。難問・奇問は、上位層も得点率は低いです。まずは、簡単に得点が可能な問題を抑えていきましょう。
簡単な問題をすべて得点できれば、合格点にかなり近づきます。国語に限らず、簡単で基本的な問題を確実に得点することが試験では大切です。
②知識問題を確実に得点する
中学受験国語で確実に得点するポイントの2つ目は、知識問題を確実に得点することです。知識問題は、寄せ集めるとおおよそ「全体合計点の20~30%」を占めています。合格最低点が60~70%であることを考えると、非常にインパクトの大きい点数です。上位合格者ほど、知識問題での失点は少ないです。基本的には、知識問題を9割~満点のパフォーマンスをしています。例えば、漢字問題であれば、難関校であっても「小学校指導要領」から出題されます。中学受験だからといって変に難しい漢字が出題されているわけではありません。語彙問題も同様で、通常の受験対策で得点可能なものがほとんどです。
ちなみに、中学受験の漢字学習の攻略法についてはこちらの記事で解説しています。
③簡単な選択肢問題を得点する
中学受験国語で合格点をとるための3つ目のポイントは、「簡単な選択肢問題」を確実に得点するということです。記述問題ではなく、選択肢問題としているのは以下の理由があります。
- 記述問題に比べ方法論が確立しやすく解き方が明確である
- 二択まで絞り込めば50%の確率で正解できる
- 配点が大きくコストパフォーマンスが良い
選択肢問題は、攻略法が確立しやすいです。明らかに誤っている選択肢を排除するだけで正答率がぐんとあがります。配点についても、知識問題の2倍程度に設定されていることが多く、記号を答えるだけでそれだけの点数がくるのは、非常にコスパが良いです。難しい選択肢問題も一部含まれている場合でも、絞り込めれば正答率30%程度の問題に変化します。記述に比べ部分点を獲得できないというデメリットもありますが、それを差し引いても、読解問題の中では、抑えるべき問題の筆頭になります。日ごろの勉強では、選択肢を選んで点数が来るか来ないかという単純な見方をするのではなく、「なぜ正解か」「なぜ不正解か」という視点をもって勉強に取り組みましょう。
最終的には、簡単な記述問題も得点できるレベルを目指しましょう。
受験頻出の四字熟語316語を一挙紹介!
【基本レベルの四字熟語162語】国語が苦手ならまずここから!!
基本レベル あ行(32語)
- 悪戦苦闘
難しいことに一生懸命頑張ること。 - 異口同音
みんなが同じことを言うこと。 - 以心伝心
言葉を使わなくても、気持ちや考えが伝わること。 - 一衣帯水
川や海などの水を挟んで、すぐ近くにいること。 - 一言居士
どんなことにも自分の意見を言いたがる人。 - 一期一会
一生に一度の大切な出会いのこと。 - 一言半句
ほんの少しの言葉のこと。 - 一日千秋
とても待ち遠しい気持ちのこと。 - 一念発起
決心して何か新しいことを始めること。 - 一望千里
とても遠くまで見渡せること。 - 一網打尽
一度に悪いものを全部捕まえること。 - 一目瞭然
一目見ただけで全てがはっきりわかること。 - 一喜一憂
喜んだり悲しんだりすること。 - 一挙両得
一つのことで二つの良いことがあること。 - 一刻千金
貴重な時間や機会を大切にすること。 - 一触即発
すぐに大きな問題が起こりそうな危険な状況。 - 一所懸命
一生懸命に物事に取り組むこと。 - 一進一退
良くなったり悪くなったりを繰り返すこと。 - 一心同体
心が一つにまとまり、同じ気持ちでいること。 - 一心不乱
他のことに気を取られず、一つのことに集中すること。 - 一世一代
一生に一度しかない大切な場面。 - 一石二鳥
一つの行動で二つの良い結果を得ること。 - 一朝一夕
短い時間ではできないことが多いということ。 - 一長一短
良い面と悪い面が両方あること。 - 一刀両断
はっきりとした判断や決断をすること。 - 意味深長
表面には分かりにくい、深い意味があること。 - 因果応報
自分のした行いが自分に返ってくること。 - 右往左往
どっちに行けばいいか迷ってあちこち動き回ること。 - 海千山千
色々な経験を積み、とても賢くなっていること。 - 栄枯盛衰
良いことも悪いこともいつかは変わってしまうこと。 - 傍目八目
第三者のほうが物事を正しく判断しやすいこと。 - 温故知新
昔のことを学んで、今に役立てること。
基本レベル か行(25語)
- 快刀乱麻
ややこしい問題を手早く解決すること。 - 臥薪嘗胆
辛いことを我慢して、目標を達成しようとすること。 - 花鳥風月
自然の美しさを楽しむこと。 - 我田引水
自分に都合の良いように物事を進めること。 - 画竜点睛
最後の仕上げがとても大切だということ。 - 冠婚葬祭
結婚、葬式などの人生の大切な儀式。 - 完全無欠
欠点が全くなく完璧であること。 - 危機一髮
危険がすぐ近くに迫っていること。 - 起死回生
絶望的な状況からなんとか立ち直ること。 - 起承転結
物事を順序よく進めていくこと。 - 疑心暗鬼
疑い始めると、何でも不安に思ってしまうこと。 - 奇想天外
普通では考えられないような、びっくりするアイデアや出来事。 - 喜怒哀楽
喜び、怒り、悲しみ、楽しみなど、色々な感情。 - 牛飲馬食
たくさん食べたり飲んだりすること。 - 急転直下
状況が急に悪くなったり、変化したりすること。 - 玉石混淆
良いものと悪いものが混ざっていること。 - 空前絶後
今までに一度もなく、これからもないようなすごいこと。 - 月下氷人
縁結びをしてくれる人や、恋の仲立ちをする人。 - 言行一致
言ったこととやることが同じであること。 - 公平無私
自分の利益を考えず、平等に物事を判断すること。 - 吳越同舟
仲が悪い人同士でも、同じ困難を乗り越えようと協力すること。 - 古今東西
昔から今、そして世界のあちこちのこと。 - 後生大事
何よりも大切にすること。 - 五里霧中
状況がはっきりせず、どうしていいかわからないこと。 - 言語道断
言葉では言い表せないほどひどいこと。
基本レベル さ行(42語)
- 三寒四温
寒い日と暖かい日が交互に続き、少しずつ暖かくなること。 - 自画自賛
自分で自分を褒めること。 - 自給自足
自分が必要なものを自分で作ったり用意したりすること。 - 四苦八苦
とても大変な苦労をすること。 - 試行錯誤
何度も失敗しながら、正しい方法を見つけていくこと。 - 自業自得
自分がしたことの結果を自分が受けること。 - 事実無根
事実ではないこと。 - 七転八倒
苦しみながら転げ回ること。 - 質疑応答
質問と答えをやりとりすること。 - 質実剛健
飾り気がなく、強くてしっかりしていること。 - 四面楚歌
周りがみんな敵になること。 - 弱肉強食
強い者が弱い者を倒して生き残ること。 - 縦横無尽
自由自在にあちこち動き回ること。 - 終始一貫
始めから終わりまで考えや態度が変わらないこと。 - 自由自在
自由に何でも思い通りにできること。 - 十人十色
人それぞれ考え方や好みが違うこと。 - 取捨選択
必要なものを選び、いらないものを捨てること。 - 首尾一貫
始めから終わりまで筋が通っていること。 - 順風満帆
順調に進んでいくこと。 - 正真正銘
本物で嘘や偽りがないこと。 - 枝葉末節
大事でない細かいこと。 - 支離滅裂
バラバラでまとまりがないこと。 - 心機一転
気持ちを切り替えて新たに頑張ること。 - 神出鬼没
どこにいるかわからず突然現れたり消えたりすること。 - 針小棒大
小さいことを大げさに言うこと。 - 新進気鋭
新しく勢いのある人や考え方。 - 森羅万象
この世のすべてのものや現象。 - 頭寒足熱
頭を冷やし、足を温かく保つ健康的な状態。 - 晴耕雨読
晴れた日は畑を耕し、雨の日は本を読んで過ごす穏やかな生活。 - 誠心誠意
真心を込めて物事に取り組むこと。 - 正正堂堂
正々堂々と胸を張って行動すること。 - 青天白日
嘘や隠し事が全くないこと。 - 清廉潔白
心が清らかで、行いが正しいこと。 - 是是非非
良いことは良い、悪いことは悪いとはっきり判断すること。 - 切瑳琢磨
互いに切磋琢磨して成長すること。 - 絶体絶命
もうどうにもならない困難な状況。 - 千載一遇
一生に一度の素晴らしい機会。 - 千差万别
多くの違いがあること。 - 前人未到
誰もまだ到達していない場所や状態。 - 前代未聞
今までに聞いたことがない珍しいこと。 - 千变万化
たくさん変化すること。 - 創意工夫
新しい工夫や考えをすること。
基本レベル た行(14語)
- 大器晩成
大きな成功を収めるのは時間がかかること。 - 大義名分
物事を行う正しい理由や道理。 - 大胆不敵
恐れずに大胆に行動すること。 - 大同小異
ほとんど同じで、大きな違いがないこと。 - 多事多難
たくさんの困難や問題があること。 - 单刀直入
遠回しをせずに、すぐに本題に入ること。 - 朝三暮四
すぐに意見や態度が変わること。 - 朝令暮改
出した命令がすぐに変わること。 - 適材適所
人や物を能力に合った場所で使うこと。 - 徹頭徹尾
最初から最後まで徹底していること。 - 天衣無縫
飾り気がなく自然で美しいこと。 - 電光石火
とても素早い動きや行動。 - 天变地異
大きな変化や異常な出来事が起こること。 - 東奔西走
あちこち忙しく動き回ること。
基本レベル な行(3語)
- 内憂外患
中も外も問題だらけの状態。 - 二束三文
とても安いこと。 - 日進月歩
毎日少しずつ進歩すること。
基本レベル は行(19語)
- 馬耳東風
他人の話を全く気にしないこと。 - 八方美人
誰にでも良い顔をしている人。 - 波瀾万丈
激しく波のある人生や出来事。 - 半死半生
生きているか死んでいるかわからない状態。 - 半信半疑
信じることも疑うこともある状態。 - 美辞麗句
美しい言葉や飾り立てた表現。 - 百発百中
必ず狙ったものを成功させること。 - 品行方正
行いや態度がきちんとしていること。 - 不言実行
何も言わずにしっかり行動すること。 - 不即不離
近すぎず遠すぎず、ちょうど良い距離を保つこと。 - 不眠不休
休まずに一生懸命やること。 - 不老不死
年を取らないでずっと生き続けること。 - 附和雷同
周りに流されて他人の意見に同調すること。 - 粉骨砕身
全力で頑張ること。 - 文武両道
勉強と運動をバランスよくできること。 - 平身低頭
ひたすら謝ることや相手に頭を下げること。 - 傍若無人
他人を気にせず自由に振る舞うこと。 - 捧腹絶倒
大笑いすること。 - 本末転倒
大事なことと小さなことを間違えて考えること。
基本レベル ま行(3語)
- 無我夢中
一つのことに夢中になること。 - 無病息災
健康で病気がないこと。 - 孟母三遷
環境を良くするために親が子供を育てる場所を変えること。
基本レベル や行(5語)
- 優柔不断
決断が遅く迷ってばかりいること。 - 優勝劣敗
強い者が勝ち、弱い者が負けること。 - 有名無実
名前は立派だが、中身が伴わないこと。 - 油断大敵
油断すると大きな失敗につながること。 - 羊頭狗肉
見かけは良いが、中身が伴わないこと。
基本レベル ら行(3語)
- 竜頭蛇尾
始まりは立派でも終わりが良くないこと。 - 臨機応変
状況に合わせて柔軟に対応すること。 - 老若男女
子供からお年寄りまで全ての人。
【受験レベルの四字熟語162語】ここも覚えたら完ぺき!!
受験レベル あ行(31語)
- 青息吐息
困ったり疲れたりして深いため息をつくこと。 - 阿鼻叫喚
とても悲惨で恐ろしい状況。 - 暗中模索
暗い中で手探りで物事を進めること。 - 意気消沈
元気がなくなって落ち込むこと。 - 意気投合
心が通じ合って気が合うこと。 - 意気揚揚
得意そうで自信に満ちた様子。 - 意志薄弱
意志が弱くてすぐに心が揺れること。 - 一汁一菜
簡単な食事をすること。 - 一病息災
小さな病気がかえって大きな病気を防ぐこと。 - 一部始終
物事の始めから終わりまで。 - 一問一答
質問と答えのやりとりをすること。 - 一蓮托生
一緒に運命を共にすること。 - 一攫千金
一度に大きなお金や成功を得ること。 - 一気呵成
一気に物事をやり遂げること。 - 一挙一動
全ての行動や動作。 - 一件落着
問題や事件が解決すること。 - 一切合切
全部まとめて。 - 一子相伝
秘伝を子供にだけ伝えること。 - 一世風靡
一時代の中心となり、注目を集めること。 - 一致団結
全員で心を合わせて力を合わせること。 - 威風堂々
威厳があって堂々としている様子。 - 慇懃無礼
表面は礼儀正しいが、心の中では礼儀を欠いていること。 - 有為転变
世の中は常に変化していること。 - 烏合之衆
規律のない集まり。 - 有象無象
価値のない雑多なもの。 - 有耶無耶
曖昧で、はっきりしないこと。 - 紆余曲折
色々な困難や曲がり道を経験すること。 - 雲散霧消
ばらばらになって消えること。 - 得手勝手
自分勝手な行動をすること。 - 音信不通
連絡が全く取れないこと。 - 乳母日傘
過保護に育てられること。
受験レベル か行(39語)
- 開口一番
最初にまず言うことや話題。 - 外柔内剛
外見は優しそうだが、内面はしっかりしていること。 - 佳人薄命
美しい人が短命であること。 - 感慨無量
強く感動して深く心に感じること。 - 緩急自在
状況に応じてうまく対応すること。 - 換骨奪胎
古いものを取り入れて新しい価値を生み出すこと。 - 勧善懲悪
良い行いをすすめ、悪い行いをやめさせること。 - 艱難辛苦
苦しいことや困難を乗り越えること。 - 閑話休題
余談をやめて本題に戻ること。 - 喜色満面
嬉しさが顔いっぱいに広がること。 - 旧態依然
昔と全く同じまま変わらないこと。 - 狂喜乱舞
嬉しさで激しくはしゃぐこと。 - 共存共栄
一緒に生きることや成長すること。 - 器用貧乏
器用なために逆に損をすること。 - 興味津々
とても興味があること。 - 毀誉褒貶
褒めたりけなしたりする意見があること。 - 金科玉条
とても大事な規則や教え。 - 謹厳実直
厳しく真面目で誠実な性格。 - 君子豹変
賢い人が急に態度や意見を変えること。 - 群雄割拠
強い者がそれぞれ勢力を競い合うこと。 - 喧喧囂囂
大勢が騒ぎ立てること。 - 乾坤一擲
一か八かの大きな勝負をすること。 - 捲土重来
一度負けても再び立ち上がること。 - 権謀術数
巧妙な計画で他人を利用すること。 - 絢爛豪華
とても華やかで美しいこと。 - 厚顔無恥
厚かましく恥を知らないこと。 - 巧言令色
口先だけで中身のない言葉や態度。 - 荒唐無稽
全く根拠のないでたらめなこと。 - 公明正大
公平で正しいこと。 - 国士無双
誰よりも優れていること。 - 極楽往生
幸せで穏やかに過ごすこと。 - 孤軍奮闘
一人で頑張ること。 - 五穀豊穣
豊かな収穫があること。 - 虎視眈々
油断せずじっと機会を待つこと。 - 古色蒼然
古びた味わいがあること。 - 故事来歴
昔の話や歴史。 - 五臓六腑
人間の全ての臓器。 - 誇大妄想
自分のことを実際よりもすごいと思い込むこと。 - 渾然一体
全てが一つにまとまり、調和していること。
受験レベル さ行(31語)
- 才色兼備
頭も良くて見た目も美しいこと。 - 山紫水明
自然の風景がとても美しいこと。 - 三者三様
人それぞれ違うやり方や考え方があること。 - 三位一体
三つのものが一つにまとまること。 - 時期尚早
何かを始めるにはまだ早すぎること。 - 色即是空
この世の全ては空っぽで永遠のものはないという考え方。 - 自然淘汰
弱いものが消え、強いものが生き残ること。 - 時代錯誤
時代に合っていない古い考え方ややり方。 - 七転八起
何度失敗してもあきらめずに立ち上がること。 - 叱咤激励
厳しく励まし、元気づけること。 - 自暴自棄
自分で自分を大切にしなくなること。 - 自問自答
自分で問いかけて自分で答えること。 - 十年一日
長い間同じ状態が続くこと。 - 自由奔放
自由で束縛されずに好きなように行動すること。 - 主客転倒
立場や役割が逆になること。 - 出処進退
次にどうするかをしっかり決めること。 - 純真無垢
心が純粋で汚れがないこと。 - 笑止千万
とても馬鹿げていて話にならないこと。 - 情状酌量
事情を考慮して判断を少し軽くすること。 - 諸行無常
この世の全ては変化していくという考え方。 - 初志貫徹
最初に決めた目標を最後まで貫くこと。 - 私利私欲
自分の利益や欲望だけを考えること。 - 深謀遠慮
よく考えて先のことまで計画すること。 - 贅沢三昧
思いきり贅沢をすること。 - 責任転嫁
自分の失敗を他人のせいにすること。 - 全身全霊
全力で物事に取り組むこと。 - 全知全能
全てのことを知り、何でもできる力があること。 - 先手必勝
最初に行動して有利な立場に立つこと。 - 前途多難
将来が困難でいっぱいであること。 - 前途洋洋
明るい希望に満ちた将来があること。 - 相思相愛
互いに愛し合い、深く思い合うこと。
受験レベル た行(20語)
- 大安吉日
とても縁起の良い日。 - 大願成就
大きな願いが叶うこと。 - 大言壮語
実際よりも大げさに言うこと。 - 大山鳴動
大きな騒ぎをしたわりに結果が小さいこと。 - 多種多樣
いろいろな種類や形があること。 - 他人行儀
よそよそしくて遠慮がちな態度。 - 他力本願
自分ではなく他人に頼ること。 - 単純明快
簡単でわかりやすいこと。 - 魑魅魍魎
怖くて正体がわからない妖怪たち。 - 猪突猛進
周りを気にせずに突き進むこと。 - 痛快無比
とても気持ちよく楽しいこと。 - 津津浦浦
全国どこでも隅々まで。 - 手前味噌
自分のことを自慢すること。 - 手練手管
上手に人を騙したり操ったりすること。 - 天涯孤独
頼る人がいなくて一人ぼっちのこと。 - 天下泰平
世の中が平和で穏やかなこと。 - 天真爛漫
素直で明るく無邪気な様子。 - 天網恢恢
悪いことをすると必ず罰を受けるということ。 - 同床異夢
一緒にいながら考えや目的が違うこと。 - 独立独步
他人に頼らず自分の力で進むこと。
受験レベル な行(4語)
- 難攻不落
簡単には攻め落とせないこと。 - 二者択一
どちらか一つを選ばないといけないこと。 - 二人三脚
二人で力を合わせて協力すること。 - 年功序列
年上や経験が多い人が優遇されること。
受験レベル は行(19語)
- 破顏一笑
嬉しくて思わず顔がほころぶこと。 - 薄利多売
少しの利益でたくさん売ること。 - 八面六臂
いろいろな仕事や役割を同時にこなすこと。 - 一人相撲
一人だけで一生懸命やっていること。 - 百戦錬磨
たくさんの経験を積んでとても強いこと。 - 百花繚乱
美しい花がいっせいに咲き乱れること。 - 百鬼夜行
たくさんの妖怪や幽霊が現れること。 - 表裏一体
表と裏がつながっていて、切り離せないこと。 - 風光明媚
自然の景色がとても美しいこと。 - 不易流行
変わらないものと新しいものが両方大切だということ。 - 複雑怪奇
複雑でわけがわからないこと。 - 不老長寿
年を取らず、ずっと元気で長生きすること。 - 文明開化
西洋の文化や考え方が広がること。 - 平穏無事
穏やかで何も問題がないこと。 - 平平凡凡
特に目立たず普通であること。 - 变幻自在
自由に形や様子を変えること。 - 暴飲暴食
食べ過ぎたり飲み過ぎたりすること。 - 茫然自失
何をしていいかわからずぼんやりしてしまうこと。 - 豊年満作
農作物がたくさん実って豊かな年になること。
受験レベル ま行(16語)
- 満場一致
全員が同じ意見になること。 - 満身創痍
体中が傷だらけの状態。 - 三日天下
長続きせず、すぐに終わること。 - 三日坊主
最初だけ頑張るけど、すぐに飽きてやめてしまうこと。 - 未来永劫
未来までずっと、永遠に続くこと。 - 無為無策
何もせず、何も考えないこと。 - 無芸大食
特に才能がなく、食べるだけの人。 - 無味乾燥
味気なくてつまらないこと。 - 無理難題
とても無理で解決が難しい問題。 - 明鏡止水
心が静かで落ち着いている状態。 - 名誉挽回
失った名誉を取り戻すこと。 - 免許皆伝
大事な技や知識をすべて教えてもらうこと。 - 面目躍如
その人らしさがはっきり表れること。 - 物見遊山
景色を見ながら遊びを楽しむこと。 - 門外不出
特別なもので、外には出さないこと。 - 問答無用
議論や説明がいらないこと。
受験レベル や行(6語)
- 唯一無二
世界に一つだけで、他に同じものがないこと。 - 有形無形
目に見える形のあるものも、見えない形のないものも含むこと。 - 有言実行
言ったことをしっかり実際にやること。 - 勇猛果敢
勇気があり、思いきって行動すること。 - 悠悠自適
自分のペースでのんびりと暮らすこと。 - 容姿端麗
見た目が整っていて美しいこと。
受験レベル ら行(3語)
- 落花流水
花が散って水に流れるように、別れたり移り変わること。 - 理路整然
話や考えがきちんと整理されていてわかりやすいこと。 - 輪廻転生
生きたり死んだりを繰り返して新しい命に生まれ変わること。
受験レベル わ行(1語)
- 和洋折衷
日本と西洋の良いところを合わせたもの。
良質な語彙テキスト選びの基準
ここからは、中学受験国語で頻出の四字熟語を覚えるための参考書を紹介していきたいと思います。実際の参考書を紹介する前に、「どんな参考書を選ぶべきか」というポイントを三つに分けて解説します。
①中学受験専用のテキストとして作られているか
まず、「中学受験用に作られたテキストか」という点が重要です。小学生向けのテキストとして作られていたとしても、出題範囲がそう大きく変わるわけではありません。しかし、実際の出題実績をもとに作られている参考書の方が「覚えるぞ!」というモチベーションが保てます。
ただ、「国語が苦手な場合」や「低学年」の場合は、中学受験用のテキストは難易度が高くなってやる気をそいでしまうので、その場合は、簡単なテキストから取り組むのが良いでしょう。
この記事では、中学受験用のテキストと、簡単なテキスト両方を紹介しています。
②学習しやすいか
次に「学習のしやすさ」です。テキストや参考書は、情報が一元化されているほど好ましいです。四字熟語が含まれる語彙学習も「このテキストをやっておけば大丈夫」という網羅性が求められます。学習事項がバラバラに散乱していると管理工数がかかり勉強のモチベーションもそがれますからね。
学習管理をするときに教材の目次は重宝します。お子さんの理解度に応じて、いつ、どこまで取り組むかを明確にします。
「その日暮らしにならない目標」を定めた一週間を計画→実行→評価と改善→…
中長期的な視点で中学受験を準備をしていくには、PDCAサイクルは有効です。#小学生 #中学受験
— 鈴木大介@中学受験コンサルティングタカベル (@takabellteacher) November 23, 2024
③学習の状況にあわせて勉強ができるか
難易度を調整して、受験生ごとの状況にあわせて学習ができるかというのもポイントです。中学受験は、他の勉強の兼ね合いもあり、語彙学習に多くの時間を避けないケースも多々あります。その場合は、重要なものだけに取り組むなどの調整が各自でできる機能があると心強いです。例えば「試験の頻出度合いが四字熟語ごとにつけられている」といった仕様ですね!そのような仕様がついていれば、時間をかけずに重要度が高い項目を先におさらいするという学習スタイルが可能になります。
プロ講師が選ぶおすすめの語彙テキスト
ここからは、四字熟語の学習を進める上で、おすすめの語彙テキストを紹介していきます。
- 学習のしやすさ
- 網羅性
- 機能性
などを吟味して選んだ参考書になります。ぜひ、お試しください。
受験学年におすすめの語彙テキスト
四字熟語を学習する上でおすすめのテキストは、井上秀和先生の中学受験必須語彙シリーズです。こちらのシリーズは四字熟語が含まれている上に、
- 慣用句
- ことわざ
- 外来語
などあらゆる語彙ジャンルが網羅されているテキストになります。語彙の学習がこのテキストで一元化できるので、機能性も高いです。また、中学受験入試の出題実績をもとに作られているので、受験対策に特化しています。
アウトプットテキストがついているので、インプットだけでは終わらないところも非常に頼もしいですね!
低学年or国語に苦手意識がある人におすすめの語彙テキスト
ここからは、「低学年」or「国語が苦手」な受験生向けのテキストを紹介します。先ほどの中学受験語彙シリーズは網羅性が高いのですが、その分、量が多く、文字が小さいので、低学年の受験生や国語が苦手な受験生が取り組むのはハードルが高いかもしれません。こちらの「ちびまる子ちゃんシリーズ」は以下のメリットがあります。
- 一冊200語程度に収録されているので、教材として終わりが見えやすい
- イラストが豊富で楽しく学べる
- 二冊に分かれているので、重要度順にコスパよく取り組める
国語が苦手だったり、受験勉強になれていない場合は、取り組みやすいテキストから勉強すると良いです。その意味で一冊200語程度で、短期間で四字熟語全体を習得できるこのテキストは最適な入門テキストでしょう。
私の授業では、このちびまる子のテキスト一冊を三週間ほどで習得してもらい自信をつけています!
この記事では、語彙の勉強法や関連の参考書をより詳しく解説しています。ぜひお読みください。
どれくらいの期間でマスターすればいい?
語彙は単純暗記の学習分野になります。単純暗記の学習分野は、勉強時間さえかければ学習進捗は自然と進んでいきます。ですので、受験を念頭におく場合、どれくらいのペースで終えるべきなのかを知っておくと良いでしょう。以下、中学受験を戦う上ではこのくらいのスピード感で勝負しなければならないという目安です。
推奨学習期間
今回は四字熟語300語を覚える想定です。
推奨学習期間目安(四字熟語300語を覚える場合)
- 理想的なペース:一ヶ月
- 1日10個ペースで覚える。他の科目との両立もある中、これくらいのペースで学習をすすめられると受験勉強の学習量も乗り越えられる。
- 標準的なペース:二ヶ月
- 1日5個ペースで覚える。中学受験を計画的に進めるのであれば、ちょうどよい学習量となる。
- 最低限のペース:五ヶ月
- 1日2個ペースで覚える。正直、受験学年がこのペースで勉強をするのでは大幅な遅れをとる形になります。ただ、勉強をそもそもやりたがらない場合や最低限の学習目標を達成するという意味では、このペースを守ると良い。
これが、推奨の学習ペースになります。四字熟語300語を目安にしていますが、他の語彙でも同様の計算でペースを求めてみてください。最初は、1日10個覚えることが難しいという受験生でも徐々になれてきて、1日10個をこなせるようになります。いきなり、「1日10個覚えるように」と圧をかけるのではなく、徐々に負荷をあげていく形で取り組むと良いでしょう。
四字熟語から他のジャンルに広げていく
四字熟語を最初のきっかけとして、語彙学習は、他の分野に広げていきましょう。
- 四字熟語(300語)
- ことわざ(300語)
- 慣用句(300語)
- カタカナ語(200語)
こんな具合で範囲を広げていくと、1000語以上の語彙をすぐにマスターできますし、受験の頻出知識事項も自然とマスターできます。
アプリやネットで見て覚えるのはアリ?
四字熟語や語彙の習得のツールとして「ネットの無料教材」や「スマホアプリ」を使うのは、あまりおすすめできません。
- ネット広告が表示され学習しづらい
- アプリやタブなどでマルチタスク状態になり集中力が阻害される
- 学習コンテンツ以外の誘惑が多い
このような理由から、学習は、紙ベースで行うのが良いです。特に小学生であれば、インターネットは情報過多で小学生の脳には刺激が強すぎます。学習の質を最も高められるのは、紙での学習といえます。
四字熟語習得のコツは?
漢字の意味を含めて覚える
四字熟語に限らず、暗記学習のポイントとして「丸暗記」を避けることが大切です。四字熟語であれば、漢字の意味にそって、「なぜその意味になるのか?」ということを理解していきましょう。暗記作業に「意味」「ストーリー」「理由」が見いだせるものは、積極的にそれらを掘り起こすことが大切です。
丸暗記を避けて覚える例(ex.一望千里)
- 一望=一目で何かを見渡す様子
- 千里=一里は4キロを表し、千里は4000キロを表す
- 一望千里で一目で四千キロを見渡せるという意味
- 以上より、「とても遠くまで見渡せること」という意味になる
このように理屈を漢字から見い出して覚えることが大切です。私も指導する際に、「そもそもどういう意味の漢字?」という風に聞き出して、「理屈から意味を導出する」ということを受験生に徹底しておりました。
ランダムアウトプット形式で覚える
次に、「本番を想定して日ごろの学習を行う」ということがポイントです。テキストを何回も回していると、「あーこれはもう覚えている」という感覚になり、形式的な暗記に陥ってしまうことが多々あります。実際の試験では、学習対象の知識がランダムに出題されます。日ごろの勉強だと得点ができるけど、模試や本番で点数がとれない受験生は、ランダムにアウトプットする習慣が足りていないか、その演習量が足りていないです。以下のやり方を試してみてください。
ランダムアウトプット形式の学習法(四字熟語の場合)
- 覚えたい四字熟語全体を見渡せる目次を開く
- 目次からランダムに四字熟語の意味を出題してもらう(もしくは自分で選ぶ)
- その意味を瞬時に切り返す
上記のような演習にすることで、「曖昧な記憶」の状態を最大限排除することができます。目次全体から出題するというのもポイントで、狭い対象範囲(ex.10個)で繰り返し覚えていると、記憶がマンネリ化してきて、実践的な演習ではなくなります。
常に「実践ではどう問われるか?」を意識し続けましょう。
まとめ
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。本記事のまとめ情報です。
確実に得点源となるところを抑えよう!
中学受験国語試験では、確実に点数が取れる分野でミスをしないようにしましょう。
確実に得点すべき問題
- 簡単な漢字問題
- 簡単な語彙問題
- 本記事のテーマである四字熟語についていえば「300語」目安で覚えておきましょう
- 基本的には満点を目指しましょう
- 簡単な選択肢問題
- 選択肢問題は、記述問題に比べてパターン化しやすいです
- 明らかな誤り選択肢を消すだけで正答率は50%を超えます
- 上位合格者は選択肢問題を8割以上正解します
- 簡単な記述問題
- 記述問題では長文の難問に悩むよりも文字数が少ない簡単な問題を確実に当てましょう
- 結論があっていれば部分点が確実に得点できます
- 簡単な抜き出し問題
- 記述問題と異なり、正解がわかれば確実に得点できます
目標数を決めて毎日コツコツ覚える
四字熟語300語を覚える場合
- 理想的には一日10個覚え、一か月で完遂しましょう
- 一日10個は最初きついと思いますので、一日2個⇒一日5個という形で徐々に負荷をかけていきましょう
- テキストの順番ではなくランダムアウトプット形式で不意打ちで思い出せるかを繰り返しましょう
- 試験では短時間で記憶を試されます
- 目次からランダムに覚えた四字熟語の意味を言えるかを試していきましょう。
おすすめの四字熟語参考書まとめ
中学受験に最適な四字熟語テキストまとめ
- 受験学年におすすめのテキスト
- 学習機能性が高く、中学受験に特化した語彙テキスト
- 国語が苦手or低学年におすすめのテキスト
- 一冊あたりの収録語数が少なく学習の成功体験を積みやすい
- イラストがポップで取り組みやすい
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