この記事書いた人「神泉忍」について
- 慶應義塾大学総合政策学部卒
- 2013年から10年以上中学受験指導に携わる
- 2017年からは、オンライン指導とオフライン指導を並行して実施する私塾を開設
- 国語と作文指導が専門
- YouTubeで受験関連の情報を発信中
- 中高一貫校専門作文添削塾を運営中
- 事業会社にてWEBマーケティング領域業務にも従事
- 当サイトではアフィリエイトプログラムを使用しています
この記事の結論
- 公立中高一貫校の作文試験における文字数の主流は「200文字程度」と「400文字程度」の2つのボリュームゾーンとなっている
- 文字数が400文字を超える場合は本格的な対策が必須であり、週に1回の過去問演習や5回以上の個別添削を受けるのが合格への近道
- 読書感想文とは異なり、受験作文で求められるのは「論理性」と「出題意図への回答」であるため、正しいトレーニングを積めば再現性高く点数アップが狙える
- 集団塾では講師の確保状況などから添削の質にムラが出やすいため、一貫した指導を受けられる個別添削を利用して、解答の妥当性や改善点をプロに判断してもらうのがポイント
- 本格的な作文対策を徹底している受検生は意外と少数派であるため、質の高い添削指導を受けること自体がライバルに対する大きなアドバンテージとなる
- 全ての問題で添削を受ける必要はないものの、定期的なフィードバックを受けつつ、並行して自宅での自習や演習にも積極的に取り組んでいきましょう
- 必要な添削回数の目安は、地方校であれば最低5回程度、難易度や倍率の高い東京都の適性検査であれば最低10回程度を受けるのが理想的となる
中学受験作文の文字数制限はどれくらい?
中学受験作文の文字数は「200文字程度」もしくは「400文字前後」が主流

過去4年間において出題された公立中高一貫校における作文の制限文字数の分布は、以下のようになっています。
- 0〜100文字以内:4%
- 101〜200文字以内:73%
- 201〜300文字以内:20%
- 301〜400文字以内:68%
- 401〜500文字以内:77%
- 501〜600文字以内:14%
このデータから「200文字程度」と「400文字程度」が公立中高一貫校の作文試験における文字数のボリュームゾーンであることがわかります。
制限文字数ごとに求められる作文の質が変わる
作文と一口にいっても、制限文字数で求められる記述の質は変わります。文字数と作文の質の関係性について以下をご覧ください。
- 100文字程度=ほぼ国語の問題
- 200文字程度=2つの意見と具体例を書くにはちょうど良いが、答えるべきことが2つある問題だとかなり文字数がタイトになる
- 400文字程度=ちょうど良い文字数、具体例でうまく文字数が埋まらなかったとしても再度結論をまとめることでちょうどよい文字数に成形しやすい
- 600文字程度=ロジカルかつMECEに書かないと文字数が満たされず、質も低い作文になってしまう ロジカルかつMECEに書ける前提ならば書きやすい文字数
公立中高一貫校の場合は、ほぼ国語の問題が含まれていることもあり、その場合は、作文問題というよりも、国語の対策が必要になってきます。
学校ごとに制限文字数が異なるため、自分の学校にあった作文対策のレベルをする必要がある
400文字以上であれば、本格的な作文対策が必須となる
文字数制限が400文字以上であれば、本格的な作文対策が必要となります。
本格的な作文対策とは、
- 最低でも1週間に1度は過去問やその難易度に類する問題を解く
- 個別の作文添削を5回以上受ける
上記の条件を満たすものです。試験科目としての作文対策が必要になってきます。
作文は点数を上げやすいので、しっかりと対策をしよう
読書感想文やエッセイ文と受験における作文は性質が全く異なります。
受験における作文は、
- 論理的であること
- 出題意図に答えること
が求められます。言い方をかえれば、「一定のトレーニング」で点数を取る技術を獲得できるのです。読書感想文やエッセイ文以上に、受験作文は、書き方の正解が明確です。合格最低ラインをクリアする文章であれば、高い再現性で書くことができます。
中学受験作文において個別添削が必要な理由
作文は一律に解答が決まっているわけではないので、個別に解答の妥当性を計る必要があるため
公立中高一貫校の試験は、解答が一律に決まっているものではありません。また、文章は、あらゆる採点要素の集合体なので、講師が全体のバランスを考えた上で、必要なアドバイスをすることが求められます。公式にも作文の解答例は省略されています。出題意図を吟味して精度高く、改善点を指摘されることが求められます。
集団塾の場合は、添削の質にムラがあり、安定して合格点に達する力の養成が難しいため
作文は、マイナーな科目であるため、講師の数も少ないです。集団塾は、大規模に展開しているがゆえに、講師の人材確保にはムラが出てきます。大前提、塾講師のほとんどはアルバイト人材です。こういった事情を鑑みると、集団塾で質の高い添削を受けられる確率は低いと言わざるを得ません。それに対して個別指導は、一貫した方法論よる指導が可能です。
添削を定期的に行い、作文の技術を定着していく必要があるため
受験作文は、「論理的思考」「出題意図の分析」という2つが絡むため、学校や日常生活においてはその能力を自然と鍛えるのは難しいです。試験本番で再現性高く合格答案を作成するためには、添削を定期的に受け、考え方や書き方を体にしみこませる必要があります。最低でも2週間に一回は添削を受けなければ忘れてしまうでしょう。個別指導を定期的に受けることで作文の書き方を覚えることができます。
個別添削をして試験に臨む受検生は少数派であるため
公立中高一貫校を本格的な受検勉強として捉えている御家庭もあれば、ラフな対策で臨む御家庭もあります。その中でも、作文に関して、本格的な対策をしている受検生は少数派です。
- 集団塾に通っているから大丈夫ということで個別の作文添削は受けていない
- 公立中高一貫校の勉強自体をそこまで本気で取り組んでいない
といった方が多いがゆえ、個別添削を受講することは大きなアドバンテージとなります。
添削なしで自習で作文を書くのはNG?
個別添削を並行して行った上で、自習で作文を書くのはOK(むしろやった方が良い)
ここまでの流れで、作文を書いたら絶対に個別添削を受けなければならないと感じた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、すべての問題で添削を受ける必要はありません。定期的に添削を受けた上で、自宅で自習として作文を解いたり、塾で問題にチャレンジしたりするのはOKです。むしろやってほしいです。
地方校であれば5回程度
地方の学校であれば、基本的に5回程度の添削で最低限の対策は完了となります。あとは演習として1週間に一回作文演習を自分で取り組みましょう。その中でわからない問題があれば、追加で添削を受けるといった形で対策していきましょう。地方校でも一部本格的な作文を課す学校があります。その場合は、10回程度添削が必要になるでしょう。
東京都の適性検査であれば10回程度
東京都の適性検査の作文問題は、10回程度の添削が最低限必要となります。問題の難易度が高く、倍率も高いです。また受検生の多くが対策塾に通っているので、求められる作文の質も地方校よりも高くなります。
塾長 神泉忍「【中学受験作文】合格に必要な添削回数」の動画では、必要な添削回数の目安について解説しています。
公立中高一貫校専門の作文添削塾
個別に収録したアドバイス動画をお届けします
学習支援サービスフォーミュラが提供する公立中高一貫校専門の作文添削では、動画添削をお届けします。20分程度の添削動画を個別に収録してお届けしています。手書きの添削以上に情報量が多いのでご好評をいただいております。
塾長がすべての添削を行っているので、一貫した方法論よる指導が可能です
塾長の神泉忍がすべての添削を行っています。一貫した方法論により試験本番まで伴走いたします。作文の書き方について迷いがない状態で学習を進められます。受講のご相談は無料です。お気軽にお問い合わせください。
令和07年度(2025年度)
- 合格実績
- 東京都立小石川中等教育学校1名
- 東京都立立川国際中等教育学校1名
- 宮城県仙台二華中学校1名
- 東京都立桜修館中等教育学校1名
- 京都府立洛北高等学校附属中学校1名
- 大分県立大分豊府中学校1名
- 東京都立白鷗高等学校附属中学校1名
- 千葉市立稲毛国際中等教育学校1名
- 指導実績
- 東京都立桜修館中等教育学校2名
- 太田市立太田中学校1名
- 東京都立富士高等学校附属中学校1名
- 香川県立高松北中学校1名
- 東京都立大泉高等学校附属中学校1名
- 東京都立小石川中等教育学校2名
- 神奈川県立相模原中等教育学校1名
- さいたま市立浦和中学校1名
令和06年度(2024年度)
- 合格実績
- 東京都立立川国際中等教育学校1名
- 東京都立富士高等学校附属中学校1名
- 千葉県立東葛飾中学校1名
- 大阪府立水都国際中学校1名
- 青森県立三本木高等学校附属中学校1名
- 新潟県立燕中等教育学校1名
- 指導実績
- 東京都立小石川中等教育学校2名
- 東京都立桜修館中等教育学校3名
- 東京都立大泉高等学校附属中学校1名
- 埼玉県立伊奈学園中学校1名
- 福岡県立嘉穂高等学校附属中学校1名
- 滋賀県立守山中学校1名
- 秋田県立大館国際情報学院中学校1名
令和05年度(2023年度)
- 合格実績
- 東京都立大泉高等学校附属中学校2名
- 横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校1名
- 京都府立園部高等学校附属中学校1名
- 福岡県立宗像中学校1名
- 長崎県立佐世保北中学校1名
- 指導実績
- 栃木県立佐野高等学校附属中学校1名
- 東京都立三鷹中等教育学校1名
- 東京都立南多摩中等教育学校1名
- 大阪府立咲くやこの花中学校1名
- 東京都立桜修館中等教育学校1名
- 愛媛県立今治東中等教育学校1名
- 香川県立高松北中学校1名
- 神奈川県立相模原中等教育学校1名
サクセスストーリー(小石川合格/2025年度)
- 指導期間 2024年8月~2025年入試直前まで
- 添削回数16回
- 合格校:東京都立小石川中等教育学校
小六の夏から継続的に添削をしました。古い過去問をさかのぼり安定して点数がとれるようになるまで何度も添削を重ねました。見事、第一志望である「東京都立小石川中等教育学校」に合格。


サクセスストーリー(小石川合格/2025年度)
- 指導期間 2024年11月~2025年入試直前まで
- 添削回数8回
- 合格校:東京都立立川国際中等教育学校
立川国際の帰国枠を受検するとのことで、受検前年の冬から添削を申し込んでいただきました。合計8回の添削を経て、見事第一志望である「東京都立立川国際中等教育学校」に合格。
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