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【中学受験国語】いつも点数がひどい!読解も知識も全く身についていない時の対処法

【中学受験国語】いつも点数がひどい!読解も知識も全く身についていない時の対処法

この記事書いた人「神泉忍」について

  • 2013年から10年以上中学受験指導に携わる
  • 2017年からは、オンライン指導とオフライン指導を並行して実施する私塾を開設
  • 国語と作文指導が専門
  • 中高一貫校専門作文添削塾を運営中 
    • 私がマンツーマンで添削指導
    • 入会金や教材費は一切不要
    • 全国の中高一貫校の過去問に対応
    • 平均5回の添削で合格力養成プログラム
目次

【中学受験するんだよね?】子供の国語がひどすぎる!

この記事でわかること

  • 国語の成績が壊滅的な場合の対処法方針
  • お悩み別の対策参考書
  • 合格点を取るために必要な考え方

みなさん、こんにちは!中学受験プロ講師の神泉忍です。

今回は、

  • 中学受験勉強をしているが国語の点数がひどすぎる
  • 国語をなんとかしないといけないのはわかっているけど何から手をつけていいかわからない
  • 塾に通わせているけど一向に国語の成績が向上しない

というお悩みをお持ちの親御さんに向けて、具体的かつ実践的な対処法をお届けしていきたいと思います。一つ一つの問題に「明快な回答」をご用意しています。最後までぜひご覧ください。

塾長 神泉

まずは、親御さんから寄せられる「国語学習に関する5つの心配ごと」について紹介していきたいと思います。

心配ポイント①文字が壊滅的

「国語学習に関する心配ごと」の1つ目は、「文字が壊滅的に汚い」というものです。こちらは非常にお気持ちがわかります。私自身も答案を見ていて、「そもそも読めない」と感じることが多々あります。

心配ポイント②習ったことが右から左に…

「国語学習に関する心配ごと」の2つ目は、「習った(教えた)内容が右から左に抜けている」というものです。「この前も説明したよね?!」ということが年単位で積み重なってしまっていることも珍しくありません。

心配ポイント③ただ文字を追っているだけ…

「国語学習に関する心配ごと」の3つ目は、「文章を読んでいるというよりもただ文字を追っているだけ」というものです。「文章の内容を理解しているか」を確認しても、全く説明ができずに意気消沈・・・という場面に日々遭遇している親御さんも多いかと思います。

心配ポイント④書いた文章が意味不明

「国語学習に関する心配ごと」の4つ目は、「書いた文章が意味不明」というものです。記述や作文の解答を読んでも「日本語として成立していない・・・」とため息。「受験はおろか、学校の成績すらあやういのでは?」と心配してしまう。

心配ポイント⑤指摘すると喧嘩になる

「国語学習に関する心配ごと」の5つ目は、「親が教えると喧嘩になる」というものです。私も受験指導を行っていて、何度も親子喧嘩に立ち会いました。小学生なので、大人から見ると「どうして?」「なぜ?」の連続です。「受験するというわりに勉強はしない」「やるといっても三日坊主」こんな状況に親御さんがひどく悩まされます。

どうすればいい?プロ講師が解説

ここからは具体的な解決策をお伝えしていきます。

大前提の心得

解決策をお伝えする大前提として「受験する以上、悩みや問題は常に発生する」ということは心得ておきましょう。「悩み」「問題」「心配事」は、受験生活においてなくなることはありません。最難関に合格した受験生の親子の個別指導も担当していたことがあります。一般的な中学受験生のご家庭に比べれば、学習は順調に進んでいました。

そんな受験生一家でも、

  • 言ったことをやらない
  • 朝なかなか起きない
  • 屁理屈を言い返す

といったことで悩んでおられました。

作家の五木寛之氏が、かつて「この世は地獄であることが普通」といった内容を著書「大河の一滴」(中学受験の問題でも出題実績があります)で書いていましたが、人生において「悩み」「問題」「心配事」は一体不可分だという前提に立ちましょう。

塾長 神泉

まして、中学受験という高い壁に挑むのであればなおさら、困難に直面していきます。

具体的な解決策

さて、ここから具体的かつ実践的な解決策を紹介していきます。

問題解決の重要な原則は、「問題を小さく分解すること」です。国語は、他科目以上に、「原因と対策」が見えづらい科目です。

  • 何が問題の原因なのか
  • 具体的な対策は何か

をこの記事では明らかにしていきたいと思います。

塾長 神泉

参考書について豊富に紹介していきます。

国語の学習法の原則

国語を学習する際は、以下の3つの原則を守るようにしましょう。

原則①知識を増やす

国語の学習となると、「読解」をメインにすえている受験生が多いです。しかし、国語の学習の大半は、「知識」学習に落とし込むことができますし、国語の成績が低迷している受験生ほど、「知識学習」が疎かになっています。

  • 語彙
  • 漢字
  • 文法
  • 読解のための背景知識

読解を満足にするためには、かなりの知識が必要になってきます。そして、読解の勉強よりも「知識」の勉強の方が簡単ですし、達成度が計りやすいです。現状、国語の成績が低迷しているということであれば、読解技術以前の知識学習が必要なフェーズです。

原則②正しい方法を理解する

こちらの原則は読解の学習に適応されるものです。具体的に言い換えると、「読解メソッド」として頼る参考書をもった状態で、読解演習に挑むということです。

国語の文章読解は、算数と異なり、「とりあえず読めてしまう」という特徴があります。算数や理科、社会であれば、知識や解法がなければ、問題に挑むことができません。

しかし、国語は、文章が出題されていますので、「読む」ということはできるわけです。そして、問題に対しても「ひとまず答える」ということもできてしまいます。

受験で合格点を取ることを目標にする以上、「再現性」が必要です。その「再現性」を見出すためには、基準となる「読解の参考書」を手元に用意してください。

塾長 神泉

おすすめの参考書を後ほど紹介していきます。

原則③アウトプットを中心にする

最後に、知識も読解技術についても、「アウトプット中心」の学習にしてください。具体的には、「自分で説明できるか」を試す学習を中心としてくださいということです。国語に限らないですが、「本番で点数がとれない受験生」は、

  • 「わかったつもり」
  • 「覚えたつもり」

で知識や技術の習得が止まっています。解説や参考書を見たり聞いても、「あ〜それは知っている」「あ〜それは聞いたことがある」という反応をしています。

しかし、「じゃあ、今解説した”逆接の接続詞”と”対比の接続詞”の違いを、私(先生)に説明してみて」というと、「・・・」と答えられない状態です。「自分で説明できるレベル」の知識と技術がどれくらいあるかで点数がきまります。

その意味で授業の解説を聞くことで点数はあがりません。自分でどこまで説明できるかを自習時間でひたすらチェックしましょう。

解決策一覧

ここからは各々の問題について参考書ベースで解決策を紹介していきます。

塾長 神泉

ただ、参考書を紹介するのではなく、「どのように使うのが良いか」という観点も踏まえて紹介します。

「文字が汚い場合」の解決策

文字が汚い場合は、「正しい書き方」を練習しましょう。本来のあるべき形を知らないので、汚く書いている受験生が多いです。

「1日10分で字がきれいになる ねこねこ美文字」がおすすめ!

  • 手軽に取り組める短時間練習
    1日10分という短時間で進められるため、受験勉強で忙しい中でも無理なく継続できます。
  • かわいいデザインで飽きにくい
    「ねこねこ」キャラクターが登場するため、親しみやすく、楽しく練習できる工夫があります。
  • 基礎から学べる構成
    基本の筆順や文字の形など、基礎を大切にした構成で、字が崩れがちな中学受験生にも適しています。
  • 清書が必要な科目にも役立つ
    国語や社会の記述問題で美しい字を書くことで、採点官に好印象を与え、減点リスクが軽減されます。
  • 自己評価しやすいフォーマッ
    自分の進歩を確認できる仕組みがあり、モチベーション維持に役立ちます。
塾長 神泉

1日10分でできる構成になっているので、少しずつ取り組んでいきましょう!

「言葉を知らなすぎる場合」の解決策

語彙力が足りない場合は、語彙力のテキストを使って強化していきましょう。

「中学受験国語の必須語彙2800」がおすすめ!

  • 厳選された必須語彙で効率よく学べる
    中学受験に出やすい2800語に厳選されているため、無駄がなく、効率よく国語の基礎力を高められます。
  • 語彙ごとに意味と用例がわかりやすい
    語彙の意味や使い方が具体的な例文と共に解説されており、理解が深まりやすい構成です。
  • 日常生活でも使える実用的な言葉
    受験だけでなく、普段の会話や読書にも役立つ語彙が多く、国語力の底上げにつながります。
  • 反復学習に適した工夫
    頻出語彙が繰り返し出てくるため、自然と定着しやすく、語彙が苦手な生徒でも自信をつけやすいです。
  • 重要度ランクがつけられており、要点をおさえられる
    ABCランクで重要度がわけられており、国語が苦手な受験生からより強化したい受験生までが取り組みやすい構成になっている
塾長 神泉

国語が苦手な受験生は、Aランクのみまずはマスターするようにしましょう!アウトプット用のテキストもついているので、そちらで演習をして習得していきましょう。

「文法がめちゃくちゃな場合」の解決策

「文がしっかり書けない」という受験生は、文法のトレーニングを行いましょう。ただ、文法すべてを学ぶ必要はありません。文の要素を見極められるレベルを目指しましょう。

「サイパー 国語読解シリーズ」がおすすめ!

  • 主語と述語に特化して徹底強化
    国語の読解で重要な「主語」と「述語」を重点的に練習するため、文構造の基本を確実に身につけられます。
  • 苦手な生徒でもわかりやすい解説
    シンプルで丁寧な解説が多く、国語が苦手な生徒でも無理なく理解できる構成になっています。
  • 実戦的な問題で応用力を養える
    基礎を押さえた後に、実際の受験問題形式に近い練習問題があり、応用力を身につけることができます。
  • 文章全体の意味をつかむ力が伸びる
    主語と述語の関係を理解することで、文の意味を正確に把握し、読解問題でのミスが減少します。
  • 達成感を得やすいステップ構成
    徐々にレベルアップする構成で、理解しやすいところから始められるため、達成感を感じながら学べます。
塾長 神泉

文法についてより詳しい勉強法はこちらの記事で詳しく解説してます!文法を上級レベルに高める場合のプランも公開中です。

「論理的に考えられない場合」の解決策

ロジカルシンキングについても、テキストを使って鍛えることができます。国語読解におけるロジカルシンキングは、「言い換え・対比・因果関係」の3つをマスターすることを最初の目標としてください。

「ふくしま式シリーズ」がおすすめ!

  • 「言い換え」「対比」「因果関係」を実践的な形でトレーニングできる
    非常に簡単な例文でロジカルシンキングの基礎を習得できます
  • 「低学年用」「発展版」「文章記述トレーニング版」「選択肢を選ぶ版」などシリーズ内で多様なトレーニングを積める設計がなされている
  • 実践的なトレーニングをベースにしているのであきずに取り組める
塾長 神泉

中学受験生にはこちらの2冊がおすすめです!

「まったく文章が読めていない場合」の解決策

「読解が全くできていない」という状態であれば、読解法を正しく知ることが大切です。読解法を体系的に学べるテキストを横において、そのテキストのメソッドに基づきながら学習を進めてください。

「中学入試 国語 塾技100 (中学入試 塾技)」がおすすめ!

  • 基礎から応用まで幅広い対策が可能
    国語の基本的な知識(漢字、語彙、文法)から読解問題までを段階的に学べるため、苦手意識を克服しやすい。
  • 具体的な解法テクニックが豊富
    文章読解のポイントや設問へのアプローチなど、実際の入試問題で活用できる実践的なテクニックが詳しく解説されている。
  • 図解や具体例で理解しやすい構成
    難しい概念も図表や具体例を使って視覚的にわかりやすく説明されているため、国語が苦手な子でも理解しやすい。
  • 頻出問題やテーマに特化したトレーニング
    中学入試でよく出題される問題形式やテーマに対応しているので、試験直前の対策として効果的。
  • 短期間で成果を上げやすい要点整理
    効率よく学べるように重要なポイントがコンパクトにまとめられているため、学習時間が限られていても成績アップが期待できる。
塾長 神泉

重要度順にトピックが並べられているので、部分的な学習にも使えます!

「習ったことが定着していない場合」の解決策

「塾の授業についていけない場合」の解決策

  • 問題を先に解いてしまおう

先ほども述べましたが、授業についていけないのは、「授業で扱っている文章のレベルが適切ではない」可能性が高いです。その場合は、先生に相談して以下のような形で授業に臨めるように配慮してもらいましょう。

  • 予習段階で本文を5回音読する
  • わからない語彙をすべて調べる
  • 問題をすべて先に解き、難しい問題はそもそも手をつけないようにする

このような形にしましょう。こうすることで、語彙の強化&本文を精読している状態にできます。本文がしっかりわかった状態で「問題が解けるか」が大事になります。制限時間の中でとりあえず解くことを目的化してはいけません。

「過去問に歯が立たない場合」の解決策

  • 小六の春から過去問に挑む

塾の教材や授業はあくまで、全受験生が使えるように作られた標準的なカリキュラムです。

それに対して、過去問は、その学校の出題傾向や考え方が色濃く表れます。過去問演習は、小六の秋や冬に開始する人が多いですが、国語に関しては、小六の春以降で問題ありません。

国語は、「未学習分野」がないためです。歴史や理科のように、「そもそも習っていない」という状態が想定されませんので、どんどん過去問にチャレンジしましょう。

  • 簡単な問題を確実に得点する

成績がふるわない受験生の相談を受けていると、「難しい問題」「悪門」に目を奪われすぎです。難問や悪問は、合格者でも得点できていません。難問と悪問は、そもそも「対策を考える必要性」がないのです。平均点が高くならないように調整するために入れられている。もしくは、突出した才能を見つけるために、難問や悪問が設けられています。

どう得点するか考えるべきは、「基本〜標準」難易度の問題です。特に以下の設問に気をつけてください。

  • 知識問題
  • 選択肢問題
  • 短い記述問題(抜き出し問題含む)

このあたりの問題がしっかりと得点できていれば、合格点付近に乗っていくことが多いです。簡単な問題こそ、落とさないことが肝心です。

まとめ

国語の点数がひどい!場合の対処法

  • 問題を小さく分解して考えましょう!
  • 「国語が苦手」な受験生のほとんどは知識不足!
  • それぞれの苦手な原因に対して知識を補うことで解決していこう!
  • 読解本を一冊選んでその読解本のメソッドをもとに読解問題に挑もう!
  • 塾のための勉強ではなく志望校のための勉強を心がけよう!
塾長 神泉

このブログでは他にも国語のお悩み解決記事をたくさんあげているので、ぜひご覧ください。

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