この記事書いた人「神泉忍」について
- 慶應義塾大学総合政策学部卒
- 2013年から10年以上中学受験指導に携わる
- 2017年からは、オンライン指導とオフライン指導を並行して実施する私塾を開設
- 国語と作文指導が専門
- Xで受験関連の情報を毎日発信中
- 中高一貫校専門作文添削塾を運営中
- 事業会社にてWEBマーケティング領域業務にも従事
- 当サイトではアフィリエイトプログラムを使用しています
国語の記述問題はみんな悩んでいる・・・

小学生にとって国語の記述は鬼門
抽象思考が未発達の12歳の子供にとって、抽象度の高い読み取りと、それに応じた記述というのはそもそも難易度が高いです…。多くの保護者様が「記述問題」に頭を悩ませています。
記述問題の目標得点は?
記述問題の心構えまとめ
- 記述問題では4割の得点率を目標にする
- 完璧な答案は求められていない
- 小学生にとってそもそも難しい作業
- 難問ではなく基本~標準問題でしっかりと得点する
そもそも求められている水準はそこまで高くない
では、中学受験国語において、どの程度のレベルの記述力が要求されるのでしょうか。結論から言うと、「そこまで高くない」と言えます。10点の記述問題であれば、「半分も取れていればダメージは少ない」と言えるでしょう。これは、そもそも、「年齢的に抽象思考が未発達だから」というのがすべての受験生に当てはまるためです。間違っても、
過去問の模範解答のような記述が求められていると勘違いしないようにしてください。
難関校合格者の答案も完璧とは言いがたい
中学受験生一般にとって、求められている水準は高くないとしても、難関校においてはどうなのでしょうか。こちらについても、「難関校合格者の答案でも完璧とはいいがたい」という結論になります。御三家を中心とした有名中学では大人でも頭を使うような難しい記述問題を出題しています。こういった難しい記述問題に対して合格者はどのように対処しているのでしょうか。
- 「簡単な問題で落とさない」
- 「表現は稚拙でも内容の方向性があっている」
- 「基礎的な記述の作法ができている」
こういった部分ができていれば、十分難関校の記述問題についても合格点を確保することができます。もし、難関校の赤本のお持ちでしたら、合格者平均点と照らし併せて、記述問題が何割得点出来ていればよいか、計算してみてください。おおよそ、3~4割得点できれば、大きな痛手にはならないということが分かるかと思います。
基礎基本をしっかりと固めよう
記述問題において「基礎基本」とは具体的にどのようなことを指すのでしょうか。大きく2つの観点で整理します。
基礎基本その①正確な読み取り
記述問題においても、他の問題においても、そもそも本文の内容を正確に読めていることが大前提となります。「記述問題で得点できない」「選択肢問題で得点できない」と問題のジャンル別に対策を考える保護者様も多いです。しかし、実際その子の読解を見てみると、「そもそも本文の読み取りが不正確」ということが多いです。まずは、「正確な読み取り」をできることを目指していきましょう。
基礎基本その②記述の作法
「正確な読み取り」を習得すると同時に、記述の基本的な作法を身につけていきましょう。以下が記述の超基本技術です。
守るべき記述の作法(表現編)まとめ
- 客観的表現を用いる
- 本文中の「比喩」「台詞」「具体例」などはそのまま書いてはいけない
- 本文の表現を変につまみぐいしない
- 本文に客観的表現があるのであればそのまま用いる
- 変にかいつまんで抜き出すと意味合いが変わってしまう
- 短い文で書く
- 「。」で区切らず長い文を書くと意味内容が伝わらない
- 設問に対応した文末表現にする
- なぜですか?:「~だから」「~ため」
- どういうことですか?:「~ということ」
- まとめなさい:「~である。」等、通常の文としてまとめる
- 「対比関係」「因果関係」を明示する表現を盛り込む
- 対比関係:「~ではなく」「一方」「だが」「けれど」等
- 因果関係:「~ので」「~から」等
- ”言い換え”を記述内で行う必要はないので不要
守るべき記述の作法(内容編)まとめ
- 下書きを必ずする
- おおよそどんな内容で書くかメモ書きする
- すべて書く必要は無い
- 下書きなしで清書を書くのはプロ講師でも難しい
- 出題者が答えて欲しい内容を書く
- 「言い換え関係」「対比関係」「因果関係」を元に設問は作られている
- それらの関係を読み取れていることをアピールするのが国語
- ただ本文を読めているだけのではなく、設問に答えられていることを表現する
- 本文内の論理関係を記述でも再現する
- 「対比関係」「因果関係」が本文にある場合、記述ないにも盛り込む
- 記述自体が本文の言い換え作業でもあるので、「言い換え関係」を盛り込む必用は無い

こういった超基本的なことをやるだけで「1~2点」の失点は確実に防げます。
おすすめ参考書
論説説明系文章の読解のおすすめテキスト
まずは、正確な読みから!
おすすめの読解テキストを紹介します。
合格する国語の授業 説明文・論説文入門編
論説・説明文対策でおすすめのテキストがこちら




論説説明系文章の読解法が
「体系的に」「わかりやすく」網羅されています👍
『合格する国語の授業(説明文・論説文)』と『ふくしま式で最難関突破!中学入試国語を読み解く』。他にも良い参考書・問題集がありますが、我が家は親塾早々撤退のため、子どもが自分で読んで理解できるものということで、こちらを選びました。
10月以降に何度か受けた小○川そっくり模試と pic.twitter.com/puxc87V3S0— かりん (@sRb1PpiFBj7Teyu) December 10, 2021
中学受験に特化した読解本なので、
小学生にわかりやすく書かれている一方で、専門的に内容が掘り下げられているのが特徴です✨
合格する国語の授業 物語文入門編
小説文・物語文の読解対策本でおすすめはこちら✨




感覚的になりがちな物語文の読解法を
論理的に解説してくれています。
わかりやすて覚えやすい方法論で、
小説の読解をマスターできる!
全受験生必携のテキストになっています🔥
松本先生、お名前出てたのですぐに分かりましたね😊
息子にも「前に読んだ本の先生よ!」って言ったらビックリしてました😊合格する国語の授業 物語文入門編 (中学受験 「だから、そうなのか! 」とガツンとわかる) https://t.co/m2IqKKkf1u https://t.co/t0rA5NHIkX
— ひなちママ@ニコニコマスクをかぶる2023 (@succhan_hina) December 14, 2021


記述対策でおすすめテキスト
記述の超基本を学べるテキスト
ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集<一文力編>
ふくしま式「一文力」目次
パート1 不自然な文をなおす
パート2 誤読させない文をつくる
パート3 文をわかりやすくする
パート4 おさらい問題
国語力を身に付けるための面白い問題集があります。「ふくしま式本当の国語力一文力編」大和出版です。大事な国語力基礎問題集です。2〜3回繰り返して解くことをおすすめします。シリーズの他の問題集もおすすめです。Amazon等での購入をおすすめします。皆様のゆとりが増えそうです。#ヒント
— 教訓らしきもの (@kyoukun9) June 23, 2021
ふくしま式の「一文力」は
意味が通じる「一文」を完成させること
に主眼を置いたドリル式の問題集です。
長文を書く以前に
「。」で区切られた一文の意味が伝わらないという状態から脱するには最適です。
国語力に不安がない受験生でも気づきが多く得られる参考書です。
ふくしま式200字メソッド「書く力」が身につく問題集
ふくしま式200字メソッド目次
パート1 お手本を書き写す
パート2 一部自力で書く
くらべて書く
たどって書く
言いかえて書く
パート3 よりよい文章にレベルアップさせる
対比関係を整える
因果関係を整える
同等関係を整える
変形バージョン
観点の質を高める
題材の質を高める
パート4 全体を自力で書く
指定された題材で書く
完全に自由に書く
パート5 要約力を身につける
説明的文章を要約する
文学的文章を要約する
要約文をレベルアップさせる
開成も面白い問題が出ているぞ。解答から推測するに、まさに「ふくしま式」問題集そのまんまのような問題だ(笑)「A。たしかにB。しかしC。一方D。だからE」という形式で文章を構成する問題。いいねえこういう流れ。できたかな? わが生徒。ほとんど200字メソッドだよこれ。
— 福嶋隆史/著書88万部/ふくしま国語塾/子どものマスクは半ば強制してでも外させて依存から救う必要あり (@FukushimaKokugo) February 1, 2018
「ふくしま式200字メソッド」では、
「言い換え関係」「対比関係」「因果関係」を軸に、
文章の書き方をトレーニングします。
中学受験生の記述答案によくある
「論理性の欠如」という問題をしっかりと解決できるテキストです。
そもそも論理的とはどういうことか。
論理を記述に埋め込むためにはどうすればよいか。
という考え方から学ぶことができるので、
設問の形式に惑わされない本質的な読解力が身につきます。
こちらをしっかり取り組めば、
開成桜蔭レベルの記述問題までしっかり対応可能です。
また、自由作文や要約トレーニングも付属しており、
「作文」「適性検査」対策にも活用できる。
入試レベルの記述テクニックを学べるテキスト
若杉先生の国語の記述対策本は
合計三冊出版されています。
中学受験生をターゲットに書かれているので、
受験レベルになれた子におすすめですね。
まずは
「中学受験国語 記述問題の徹底攻略」
をしっかりとこなしていましょう。
余裕があれば、あとの二冊も取り組んでみましょう。
正確に4年生の時かは分からないのですが、
・中学受験国語 記述問題の徹底攻略
これはシリーズものですがどれもとても分かりやすいです。全くできないわけではないけど、まだもう少し得点したい人向けだと思います。うちの子はこれを全シリーズやり込みました。一度書店で参考にしていただければ!— 塾なし灘中合格を目指す!2023中受 (@4a3CJ0aIuoMMACg) September 18, 2022
【番外編】とにかく国語が苦手な子向けのテキスト
国語そのものが苦手すぎるので、
基本的に「記述」は無理!
という方もなかにはいらっしゃると思います。
ただ、中学受験自体が難しいので、
決してそのお子さんを責めないでくださいね^^
そういう方は、以下の参考書を用いて、
「指示語問題」のみ
をトレーニングしてみてください。
✔「指示語」は得点源
✔「指示語理解」は他の読解問題でも重要
といった理由から「指示語だけ対策する」
という方法はかなりコスパが良いです。
指示語を客観的に説明するトレーニングはおのずと記述のトレーニングにもなります。
指示語の特訓のみに特化した超おすすめの参考書です。
私は小四の子のレッスンで使用することが多いので、
記述トレーニングの入口として最適かと思います♪